ある日突然「危篤」と聞かされたとき、何日くらい猶予があるのか、どこまで準備すべきか、戸惑う方は多いはずです。
本記事では、危篤と告げられたあとにどれくらい時間があるのかの目安とともに、家族としてどのように動けば良いかを具体的に解説します。
また、遠方の親族への連絡、すぐに始めるべき準備、よくある疑問についても紹介。
不安を少しでも軽減し、冷静な判断ができるようお手伝いします。


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危篤から何日あるのかの目安を知っておきたい方へ
危篤から何日あるのかは人によって異なり予測が難しいです。
人に異なる理由や予測が難しい時の対応についてご紹介。
危篤から何日続くかは人により異なる理由
危篤とは、病気や怪我の症状が著しく悪化し、命の危機が差し迫っている状態を指します。
この状態になってから息を引き取るまでの期間は、個人によって大きく異なります。
数分から数時間で亡くなる方もいれば、一時的に状態が安定する「小康状態」を繰り返しながら数日、数週間、あるいはそれ以上命を保つケースも稀にあります。
この期間の長さは、患者の病状、体力、年齢、治療の効果など、さまざまな要因に左右されるためです。
予測が難しいときの対応
危篤の連絡を受けた際は、その先の時間がどれだけ残されているか不明瞭であるため、常に最悪の事態を想定して準備しておくことが大切です。
連絡を受けたら、すぐに患者のもとへ駆けつけるなど、迅速に行動することが求められます。
限られた時間を大切にし、ご本人との最後のひとときを有意義に過ごすことに集中しましょう。
危篤から何日あるかわからない中で家族が確認すべきこと
危篤から何日なのか分からない場合は面会と対応や病院に必要事項の確認を行い、長期間になる場合は必要であれば交代制を検討しましょう。
- 面会と対応
- 病院に確認すべき内容
- 交代制を検討する
面会と対応
危篤の知らせを受けたら、できる限りすぐに病院へ向かいましょう。
病院に到着したら、ご本人の状態に合わせて優しく寄り添うことが重要です。
たとえ意識がはっきりしていなくても、聴覚は最後まで残っている可能性があるため、「ありがとう」といった感謝の気持ちや、これまでの思い出話を語りかけることで、ご本人は安心感を得られるかもしれません。
「死ぬ」や「助からない」といった否定的な言葉や、死後の話は避けるべきです。
長時間の付き添いが予想される場合は、着替え、洗面用具、スマートフォンの充電器、現金など、数日分の持ち物を準備していくと安心です。
特に現金は、医療費や交通費など、予期せぬ出費に対応するために役立ちます。
病院に確認すべき内容
医療スタッフ(医師や看護師)との密な連携は不可欠です。
ご本人の現在の容体、今後の見通し、必要な処置について詳しく説明を受け、理解できない点は遠慮なく質問しましょう。
また、延命治療の有無や緩和ケアの方針など、その後の治療に関する重要な意思決定をご家族が求められる場合があります。
ご本人の尊厳に関わることですので、可能であれば、ご本人が元気なうちに確認しておくことが望ましいです。
緊急時の連絡方法や、現在の病院の面会制限についても確認しておくと良いでしょう。
交代制を検討する
危篤状態の付き添いは、精神的にも肉体的にも大きな負担を伴います。
ご家族全員が常に付きっきりになることは現実的に難しいため、互いに支え合い、無理のない範囲で交代しながら付き添うことを検討しましょう。
これにより、ご家族一人ひとりの心身の健康を保ちつつ、ご本人に寄り添う時間を確保できます。
危篤から何日続くかわからないときの準備
危篤から何日続きか分からない時の準備として、家族への連絡や持ち物の準備だけでなく心構えもあります。
- 家族へ連絡すべき順番
- 持ち物の準備する
- 心構え
家族へ連絡すべき順番
危篤の連絡を受け、落ち着いた後にすべきことの一つが、ご家族や親しい方々への連絡です。
連絡する範囲は、一般的にご本人から見て三親等以内の親族が基本とされています。
これには、配偶者、子、孫、ひ孫、親、祖父母、曾祖父母、兄弟姉妹、伯父・叔父、伯母・叔母、甥、姪が含まれます。
血縁関係がなくても、ご本人が最後に会いたいと望むような親しい友人や知人にも連絡を入れることを検討しましょう。
連絡は、ご本人が存命のうちに面会してもらうため、そして万が一の際の心の準備をしてもらうために、夜間や早朝を問わず、速やかに電話で行うのが最も確実な方法です。
電話をする際は、「夜分遅くに申し訳ありません」といった一言を添えるなど、相手への配慮を忘れないようにしましょう。
電話がつながらない場合は、補助的にメールやSNSを使うこともできますが、その後改めて電話で連絡を取り、確実に伝わったかを確認することが重要です。
持ち物の準備する
病院へ向かう際には、いつまで付き添いが続くか分からないため、泊まり込みを想定した準備をしておくと良いでしょう。
具体的には、携帯電話と充電器、財布(現金、クレジットカード、身分証明書)、親戚や友人の連絡先をまとめたメモ、そして着替えや洗面用具などの宿泊セットです。
また、緊急時を考慮して、ある程度の現金を用意しておくことも推奨されます。遠方から駆けつける場合は、葬儀で着用する喪服を持参することも選択肢の一つです。
心構え
危篤の連絡を受けたら、まず深呼吸をして気持ちを落ち着かせることが肝心です。
突然のことに動揺するのは当然ですが、冷静さを保つことで、病院への移動中の事故やトラブルを防ぎ、ご本人の最期に立ち会える可能性が高まります。
ご本人が持ち直す可能性を完全に捨てることなく、同時に死期が迫っている現実を受け入れ、心の準備をすることが求められます。
この期間には、ご家族にとって重要な決断を迫られる場面も出てくるため、落ち着いて判断できるように努めることが大切です。
危篤から何日か分からない時に相談すべき葬儀社の役割
危篤から何日か分からない時に葬儀社に相談をして置くと、家族に安心をもたらしたり事前に準備もすることができます。
葬儀社の相談が家族に安心をもたらす
ご家族が危篤状態になった時点で葬儀社に相談することは、「まだ早い」と感じるかもしれませんが、ご家族にとって大きな安心につながります。
万が一、ご本人が亡くなった場合、深い悲しみと動揺の中で、短時間のうちに葬儀の手続きを進めなければならなくなります。
事前に葬儀社と話し合いをしておくことで、このような状況でも慌てることなく、穏やかに故人を見送る準備ができます。
事前に準備できることとは
事前に葬儀社に相談することで葬儀プランや形式の確認、埋葬方法、費用の計算や見積もり、訃報を伝える親族や友人などのリスト作成、喪主の決定、必要な情報や書類の準備ができます。
- 葬儀プランや形式の確認
- 埋葬方法
- 費用の計算や見積もり
- 訃報を伝える親族や友人などのリスト作成
- 喪主の決定
- 必要な情報や書類の準備
なるべく早めの相談が有効な理由
病院の霊安室は利用時間が限られていることが多く(数時間から半日、または1~3日程度)、ご逝去後すぐに遺体の搬送先や葬儀社を手配する必要があります。
事前に葬儀社を決めておくことで、感情的に不安定な時期に焦って決断する事態を避けられます。
また、多くの葬儀社は事前相談や資料請求で費用割引などの特典を提供している場合もあります。
危篤から何日に関するよくある質問
危篤から何日かかるのか、どのような対応をすべきなのかよくある質問をご紹介。
兄弟に連絡するタイミング
ご家族が危篤状態になった場合、兄弟を含む近しい親族には、連絡を受けた直後にすぐに知らせるべきです。
夜中や早朝であっても、一刻を争う状況であるため、時間帯を気にする必要はありません。これは、可能な限りご本人の最後の瞬間に立ち会ってもらうためです。
仕事調整すべきか
ご家族が危篤状態になった場合、速やかに職場に連絡を入れる必要がありますが、危篤時には「忌引き休暇」は一般的に認められません。
理由としては、忌引き休暇は、故人が亡くなった後の葬儀などのために設けられた休暇制度だからです。
そのため、危篤の付き添いで仕事を休む場合は、有給休暇を利用するのが一般的です。
有給休暇がない場合は、欠勤扱いとなる可能性がありますので有給休暇の消化や会社によって対応が異なりますので必ず確認しましょう。
危篤状態が長引く場合は、引き継ぎや長期休暇や勤務形態の変更について職場と話し合うことも検討してください。
記事のまとめ
危篤状態は、病気や怪我により生命の危機が差し迫った状態を指し、その期間はご本人によって大きく異なります。
数時間で亡くなるケースもあれば、数週間、あるいはそれ以上続くこともあり、医師でも正確な予測は困難です。
危篤の連絡を受けたら、まず冷静さを保ち、心の準備をすることが大切です。
そして、ご本人との貴重な時間を大切にし、感謝の言葉を伝えるなど、後悔のないよう寄り添いましょう。
また、ご逝去後の手続きをスムーズに進めるために、危篤状態のうちから葬儀社の選定や葬儀プランの検討を始めることを強くお勧めします。
これにより、慌ただしい中で感情的な負担が増えることを避け、ご家族が穏やかに故人を見送るための準備を整えることができます


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(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
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