業者に依頼せず自分自身で遺品整理をすることが可能なのか悩んでいませんか?
遺品整理は部屋の広さ・物の量などを考慮して業者に依頼する方が多いですが、やはり費用の高さが気になるところ。
自分自身で作業をすれば大幅に費用が削減することが可能ですが、そもそも遺品整理は業者に依頼せずにできる作業なのかを把握しておくべきです。
そこで、今回は遺品整理は自分でも作業可能であるのかを解説していきます。
更に、遺品整理の準備や実際の作業内容、コツや自分自身で作業をするメリット・デメリット、業者に依頼するメリット・デメリットを徹底解説していきます。
ぜひこれから遺品整理の作業を進めようと検討している方は、最後まで読んでみてください。
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遺品整理は自分でも作業可能
結論から言いますと、遺品整理は自分自身で作業することは可能です。
そのため、絶対に遺品整理を業者に依頼しないといけない、というわけではありません。
遺品整理を自分自身で作業する場合のメリットやデメリットについては「遺品整理を自分で作業するメリット・デメリット」で解説していきます。
遺品整理を自分で作業する場合の準備
遺品整理を自分自身で作業する場合、以下のような準備をしておくとスムーズに進めることができます。
- スケジュールを立てる
- 作業に必要な道具を用意する
- 物を分別する際の基準を定める
- 協力者に連絡
スケジュールを立てる
目標期間や作業の分割などのスケジュールを立てることで、より時間を意識した作業が可能です。
目標期間
遺品整理全体を終了日を選定することで、逆算した作業をすることができます。
例として、今日中に遺品整理を終わらせる、週末の2日間で部屋全体の作業を完了させる、といった目標です。
立て続けに作業はできませんので、休憩時間も含めて少し余裕を持ったスケジュールを選定しましょう。
作業の分割
目標の期間だけでなく、作業自体の分割もおすすめです。
作業目標期間だけでなく、1日目はリビング、2日目は寝室などの部屋ごとにそれぞれ日を分けて作業することで、より効率的に作業を集中することができます。
作業に必要な道具を用意する
遺品整理をする際は道具がいくつか必要になりますので、今回は基本的な道具と追加であると便利な道具をそれぞれご紹介。
基本的な道具
基本的な道具としては以下を揃えておきましょう。
- 段ボール箱
- ゴミ袋
- マスク
- ペン
- カッター
- はさみ
- 軍手
段ボールは必要に応じて量を増やすだけでなく、大小のサイズがあると更に便利です。
追加であると便利な道具
必ず必要ではありませんが、もし以下の道具や物があれば更にスムーズに作業が進みます。
- 収納ケース
- 雑巾などの掃除道具
- ペンチやドライバーなどの工具
- 台車
必要だと判断した物をしまう収納ケースや遺品整理後に部屋を掃除するための道具、物を分解するための工具や運ぶための台車があれば便利です。
物を分別する際の基準を定める
物を分別する際に、先に基準を決めておくと整理をする際に時間短縮できます。
理想としては、必要な物・不要な物・保留な物・譲る物などにそれぞれ分けましょう。
不要な物を更に細かく分け、捨てる物と売る物に分けると後々楽になります。
協力者に連絡
遺品整理をする日が既に決まっている場合は、親族や親しい友人に協力してもらえないか連絡しておくと、手伝いをしてくれるかもしれません。
重い荷物がある場合は1人では持ち運びできませんので、複数人で作業が理想的です。
遺品整理を自分で作業する際の内容
準備ができたら物の仕分け・不用品の処分やリサイクル・売れる物の査定依頼・部屋の清掃などを行いましょう。
物の仕分け
遺品整理で一番重要な物の仕分け、まずは目に見える範囲から作業をしていき、終わり次第押入・タンスなどの部屋の奥にある物も手を付けていきましょう。
普段から部屋の掃除や物を捨てていない方は、想定以上の作業量に疲弊することもありますので少しずつ作業していくことが大切です。
段ボール10箱では足りない場合もありますので、作業量を見て段ボールを追加することも検討することをおすすめします。
不用品の処分・リサイクル
不用品の処分やリサイクルとして、まず燃えるゴミ・ビン・カンなどの各自治体の指示に従い捨てれるものを優先的に作業すると並行して、捨てれる日や捨て方の把握もしましょう。
家電や家具などは処分できずリサイクルをする必要があったり、個人では処分ができず業者に依頼しないといけない場合もありますので、予め調べておくことをおすすめします。
法律を守り、適切な方法で処分・リサイクルすることが大切です。
売れる物の査定依頼
貴金属やアクセサリー・ブランド品・家電家具・楽器・時計など、遺品整理をしていく中で出てきた売れそうな物を査定依頼しましょう。
元々捨てる予定だった物が、調べたら高額買取の商品の場合もありますので、不要と判断した物は本当に売れないのか1つずつ調べてみてはいかがでしょうか。
部屋の清掃
遺品整理の作業が終わり次第、部屋の清掃が必要です。
日常的に使われていたトイレや台所、浴室など綺麗にして埃や汚れなどを落として綺麗にします。
遺品整理を自分で作業する場合のコツ
遺品整理を自分で作業する場合、時間がない中で効率よく進めるためにも以下のようなコツを抑えておきましょう。
- 思い出の物は最後に整理
- 優先順位をつける
- 作業時間を区切る
思い出の物は最後に整理
特に物を整理する時ですが、思い出の物をなかなか分別するのは精神的に辛いです。
そのため、写真やお土産などの物はなるべく最後に整理するようにして、まずは日常的な物から仕分けをすることをおすすめします。
優先順位をつける
遺品整理の作業はいくつかありますので、並行して同時に進行せずに優先順位をつけて1つずつ作業をすると、集中力を分散せずに整理を進めることができます。
物を仕分けると決めたら途中で売れそうな貴金属などが出てきたとしても、売りにいかずに目の前の作業だけに集中すると意外と早く終わります。
作業時間を区切る
1日で遺品整理を終わらせると目標を決めたとしても、作業時間は必ず区切り休憩時間を定期的に作りましょう。
遺品整理は精神的に辛いだけでなく、物を仕分けしたり移動させるため時間がないからという理由で無茶をすると怪我や事故になることも。
自分自身の体力と相談して、無理せず途中で休憩を入れてペース配分を決めることが重要です。
遺品整理を自分で作業する際の注意点
業者に依頼せず自分で作業をする場合は、いくつか注意点がありますので解説していきます。
感情的になりすぎないように気を付ける
思い出の物や遺品などを整理する時、故人のことを思い出してしまい作業が中断してしまうことがあります。
また、物を仕分けをする際に不要な物も故人との思い出の物という理由で、全て必要として保管してしまうと、ほとんど物が整理できなくなってしまいます。
故人の大切な物ですが、「写真は10枚まで」「お土産は各地域で1つのみ」などのルールを予め設けて、なるべく感情的になりすぎないようにすることも大切です。
貴重品や重要書類の見落とし
貴重品や重要書類を間違えて捨てたり見落としてしまうと、後で大変なことになりかねませんので、優先順位を上げて先に整理するようにしましょう。
また、協力者にお願いをして共同で作業する場合も、万が一取られないように先に貴重品や重要書類は整理しておくと見落としのリスクが減ります。
急いで終わらせようとしない
遺品整理の準備としてスケジュールを立てることを紹介しましたが、なるべく余裕を持った日数にして無理に急いて終わらせないようにしてみてください。
早く終わることに越したことはありませんが、重要書類の見落としや物の仕分けが中途半端になってしまい結局先延ばしになってしまうことも。
業者に依頼しない場合は、慌てずに怪我や事故なく進めれるような目標を立てましょう。
遺品整理を自分で作業する場合の開始時期
遺品整理の作業の開始時期についてですが、特に決まりはありませんが、賃貸の場合はなるべく早く作業することが多く、亡くなってから一週間以内には作業に取り掛かることもあります。
また、四十九日法要が終わった後に作業を開始することもありますが、家賃の支払いやインフラ・サブスクなどの契約の手続きを早く済ませる必要がありますので、なるべく早めに作業することをおすすめします。
遺品整理を自分で作業するメリット・デメリット
遺品整理を自分で作業する場合、どのようなメリット・デメリットがあるのか、今回それぞれ3つご紹介していきます。
メリット
メリットとしては、家賃を抑えれる・プライバシーを守れる・物の整理を1つずつ決めることができる点です。
費用を抑えられる
業者に依頼して作業してもらうより安く費用を抑えることができるのが、自分で作業をする大きなメリットです。
業者によって費用は変わるため明確な金額は実際に見積りをしてもらわないと算出できませんが、基本的には数十万円はかかる前提で依頼した方が無難です。
しかし、自分自身で作業をする場合は準備のために必要な物を購入する必要はありますが、作業費・人件費・トラック代などの費用が浮きますので、格安で作業が可能です。
プライバシーを守れる
業者は部屋の中に入り隅から隅まで物を整理しますので、見られたくない物などのプライバシーがどうしても気になるところ。
重要書類や貴金属も整理しますので、万が一のことを考えると少し不安になりますよね。
自分で作業をする場合は、他の方が部屋の中に入ることがありませんので、プライバシーを守ることができます。
物の整理を1つずつ決めることができる
業者の方は限られた時間の中で作業をする必要がありますので、遺品に対して機械的に作業を行います。
そのため、事前に遺品や思い出の物などを伝えておかないと、思い出の物や本当は保管しておきたかった物まで不用品として仕分けしてしまう可能性があります。
デメリット
デメリットとしては、心身的な負担の大きさ・見落としのリスク・時間がかかる点です。
心身的な負担が大きい
故人との思い出が詰まった物を整理する遺品整理は、感情的に辛くなることがあります。
特に記念の写真やお土産などの思い出の物は見ているだけでも精神的に辛く、作業を中断してしまうこともあります。
見落としのリスク
業者であれば、物を整理し忘れていたという見落としはまずありませんが、個人で作業する場合はたまにあります。
押入の隅や何もないと思い見ていなかったタンスの中などにも、重要な書類や貴重品があるかもしれません。
また、細かく見ずに整理整頓してしまい、本来は高額で買取される商品を間違えて捨ててしまうリスクもあります。
時間がかかる
業者であれば部屋の広さや物を見て作業人数を選定して、遺品整理のプロが担当しますのでよりミスが少なく短期間で作業が完了します。
しかし、自分自身で行う場合は慣れていない物の仕分けや、不用品の処分・リサイクルなどを個人で1つずつ調べて作業をする必要があるため、膨大な時間がかかります。
遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット
遺品整理を自分では行わずに、業者に依頼する場合はどのようなメリット・デメリットがあるのか、それぞれ3つ解説していきます。
メリット
業者に依頼するメリットとしては、主に短期間で整理が完了する・身体的負担の軽減・不用品処理がスムーズな点です。
短期間で整理が完了する
複数人でプロが作業をしますので、短期間で遺品整理が完了します。
基本的には依頼した当日に終わるよう見積りの際に部屋の広さや物の量などを確認して、必要な人数を確保します。
更に、遺品整理のプロが作業をしますので、自分で作業をすると見落としがちな場所まで徹底して確認してくれるのもありがたいですよね。
身体的負担が軽減される
特に家電や家具などの大型の物は、自分で運ぶ場合怪我や事故などのリスクがありますが、業者であれば自身が作業する必要がありませんので身体的な負担が軽減されます。
貴重品や捨ててもいいのかなどの確認はする必要ありますので、多少は作業する必要はありますが、足腰などに負担がかかる作業がないのは大変助かります。
不用品処理やリサイクルがスムーズ
業者に依頼をすればわざわざ1つずつ不用品の処分やリサイクルを調べる必要なく、全て業者が作業をしてくれます。
特に大型の物などは自分では処分できない場合もありますので、とても便利です。
デメリット
業者に依頼するデメリットとして、高額な費用や業者選びに手間がかかる、プライバシーの懸念の3つ解説していきます。
高額な費用
業者に依頼すると作業自体は大幅に短縮され便利ではありますが、その分費用が高額になります。
1Rや1Kなどの場合はそこまで高額にならないこともありますが、一軒家や部屋が広い場合や物の量が多いと数十万円から高いと100万円以上になるケースもあります。
業者選びに手間がかかる
業者に依頼する際の金額以外の懸念点としては、一部悪徳な業者がいるためトラブルに巻き込まれないか心配になる方も多いです。
基本的に作業量や作業場所などを調べて適正な額を見積りするため、本来どこの業者に依頼してもさほど費用の差はないはずですが、中にはあえて見積りは格安にしてあとから高額請求しようとする業者もいます。
また、遺品整理の時に貴重品を盗もうとする方も中にはいますので、信頼できる業者探しに手間がかかります。
プライバシーの懸念
遺品整理をするために業者の方が部屋の中に入りますので、プライバシーの懸念があります。
特に個人情報や重要な書類を見られてしまう可能性がありますので、業者に依頼する際は先に貴重品・重要書類は整理しておくと安心です。
記事全体のまとめ
遺品整理は自分で作業可能なのか、作業前に知るべき注意点と効率化のコツや自分で作業する場合と業者に依頼するメリット・デメリットなど網羅的に解説していきました。
遺品整理をする際は葬儀なども終わり心身供の疲弊している状態で作業をしなければいけません。
怪我や事故の危険性もあり、体力もかなり必要のため、基本的には業者に依頼することを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。