母が「危篤です」と突然連絡が来ると、思考が止まり、何をすればいいか分からなくなる人は多いでしょう。
しかし限られた時間の中で冷静に行動できるかが重要です。
この記事では、最初にすべき行動、帰省・家族への連絡、準備すべき持ち物や心の整理まで、ステップごとにわかりやすくご案内します。
慌ただしい状況でも後悔せず動けるよう、具体的な事例とQ&Aを交えて解説。
突然の不安に備えたいあなたに役立つ内容です。


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東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
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営業時間
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お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。
母が危篤と連絡が来たときにやるべきこと
母が危篤と連絡が来た時にやるべきことは、連絡を受けた直後に気持ちを落ち着かせることです。
その後、病院の近きに宿泊する場合は持ち物の準備や親族に連絡することを忘れないようにしましょう。
連絡を受けた直後の行動フロー
ご家族が危篤状態になったという連絡を受けると、多くの方が動揺し、冷静さを保つことが難しくなるでしょう。
しかし緊急時だからこそ、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせることが非常に重要です。
落ち着きを取り戻すことで、次に何をすべきかを冷静に判断し、万が一の事態に備える心構えができます。
その上で、できるだけ早く病院へ向かう準備を始めましょう。
移動手段と準備
病院へ向かう際は、一刻を争う状況かもしれませんが、慌てて運転することによる事故やトラブルを避けるため、冷静な行動を心がけてください。
基本的に公共交通機関の利用して病院に向かうことをおすすめします。
病院や近くの宿泊施設に泊まり込む可能性も考慮し、必要な持ち物を準備しておくと安心です。
ただし、準備に時間を要する場合は、まずは最低限のものを持って急ぎましょう。
- 携帯電話と充電器
- 財布と現金
- 親戚や友人の連絡先が分かるもの
- 宿泊セット
- 職場や家族へ伝える内容と順序
危篤の連絡を受けたら、まず親しい関係者から順に速やかに連絡を取りましょう。
家族・親族への連絡
まず同居の家族、次に三親等までの親戚(両親、配偶者、子、兄弟姉妹、祖父母、孫、ひ孫、曾祖父母、おじ・おば、甥・姪など)に連絡します。
血縁関係だけでなく、故人と特に親交の深かった友人や知人にも優先して連絡を入れるべきです。
友人が複数いる場合は、代表者一人に連絡を依頼し、他の人への伝達をお願いすると効率的です。
可能であれば、事前に本人に「もしもの時に誰に連絡してほしいか」を聞いておくと良いでしょう。
ただし、病院や他の患者の迷惑にならないよう、訪問者の人数は最小限に留める配慮も必要です。
連絡方法と内容
緊急を要するため、連絡は基本的に電話で行うのが望ましいです。
早朝や深夜でも問題ありませんが、最初に「夜分遅くに申し訳ありません」など一言添えるのが丁寧です。
電話では、自身の名前、危篤の方との関係、病院名・住所・病室、病状、自身の連絡先を落ち着いてゆっくり伝えましょう。
電話がつながらない場合は、メールやFAX、またはSNSの個別メッセージを利用することもできますが、その後に再度電話で確認することが推奨されます。
職場への連絡
勤務先には、直属の上司や人事部に速やかに電話で連絡を入れることが重要ですが、夜遅い時間帯や朝方の場合は先にメールなどで連絡を送り、その後日中に電話などでお伝えしておきましょう。
危篤であること、および数日間の休暇が必要になる可能性があることを簡潔に伝える必要があります。
危篤状態での休暇は、一般的に忌引休暇ではなく有給休暇として扱われることが多いです。
もし以前から病状が不安定だった場合は、事前に職場に伝えておくことで、急な休暇もスムーズに取得しやすくなります。
宗教関係者への連絡
菩提寺の僧侶、神主、牧師、神父など、宗教関係者にはできるだけ早く連絡を取りましょう。
葬儀の日程調整に宗教者の都合が必要となるためです。
また、宗教者は精神的な支えとなる専門家でもあり、死に関する悩みを聞いてもらうことで心の負担が軽減されることがあります。
キリスト教の場合、臨終時に特別な儀式が行われるため、危篤の段階で教会に連絡することが必要です。
母が危篤のときに家族で話し合うべきこと
母が危篤のときに家族で話し合うべきことは、延命措置や看取りの希望の共有や兄弟姉妹にどのタイミングで連絡すべきか、などがあります。
- 母の延命措置や看取りの希望を共有する方法
- 兄弟姉妹へどのタイミングで連絡すべきか
母の延命措置や看取りの希望を共有する方法
危篤状態に陥り、本人の意思確認が困難になった場合、延命治療の継続や中止、蘇生の有無など、今後の医療に関する重要な決定を家族が迫られることがあります。
このような事態に備え、本来であれば元気なうちに本人の人生観や価値観に基づいた希望を聞いておくことが理想的です。
もし本人の意思が事前に確認できていない場合は、家族間で十分に話し合い、故人にとって最善と考える方針を決定することが求められます。
医療従事者からの説明を納得がいくまで聞き、理解を深めることが、後々の後悔やトラブルを避けるために重要です。
兄弟姉妹へどのタイミングで連絡すべきか
兄弟姉妹は、危篤の連絡を最初に受けるべき「三親等以内」の親族に含まれます。
病院から危篤の連絡を受けたら、すぐに、または病院へ向かいながら速やかに連絡を入れるべきです。
深夜や早朝であっても、緊急事態のため連絡をためらう必要はありません。
これは、兄弟姉妹が大切な母の最期に立ち会えるようにするためです。
また、この困難な時期には、家族がお互いに支え合い、役割を分担して進めることが大切です。
母が危篤の際に慌てず動くための心構え
母が危篤の際に慌てずに動くための心構えとして、深呼吸をしたり感情を受け入れて周囲と協力をしたり、心の支えになる人には連絡をしましょう。
感情が動揺したときの落ち着き方と対応策
危篤の知らせは突然訪れることが多く、深い悲しみや混乱によって冷静さを失いがちです。
しかし、このような時こそ、落ち着いて行動することが何よりも大切です。
- 深呼吸をする
- 感情を受け入れる
- 周囲と協力する
- 心の支えになる人に連絡する
深呼吸をする
心が動揺していると感じたら、まずは大きく深呼吸をして気持ちを落ち着けましょう。
息を長く吐くことを意識すると、心が整いやすくなります。
感情を受け入れる
泣きたい、パニックになる、冷静でいられるなど、心の反応は人それぞれです。
どのような感情が湧き上がっても、それは自然なことであり、自分を責める必要はありません。
感情を表現することは、死別を受け入れる上で重要なプロセスだとされています。
周囲と協力する
一人で抱え込まず、周りの家族と助け合いましょう。
それぞれの性格や立場によって反応は異なるため、互いに役割を分担し、負担を軽減することが大切です。
心の支えになる人に連絡する
どうしても動揺が収まらない場合は、信頼できる友人や親戚など、心の支えになってくれる人に連絡を取りましょう。
話を聞いてもらうだけでも、心が落ち着くことがあります。いざという時に頼れる相手がいるという安心感も大切です。
母が危篤だと伝える際の子どもへの言い方
子どもの年齢や理解度に合わせて、優しく、正直に、しかし過度に不安を与えないように伝えることが大切です。
家族が落ち着いて、互いに支え合う姿を見せることも、子どもにとっての安心材料となるでしょう。
母が危篤と聞いたときによくある質問
母が危篤と聞いたときによくある質問をご紹介。
母に会えずに最期を迎えてしまう可能性は?
危篤とは「回復の見込みがなく、いつ亡くなってもおかしくない状態」を指します。
この状態から実際に亡くなるまでの期間は個人差が大きく、数時間で亡くなることもあれば、数日から数週間、あるいは数ヶ月続くこともあります。
ごく稀に、危篤状態から回復するケースも存在します。
そのため、危篤の連絡を受けたら、できる限り早く駆けつけることが重要です。
もし本人が意識がないように見えても、人は亡くなる直前まで耳が聞こえていると言われています。
その際、「ありがとう」「楽しかった思い出」など、前向きで感謝の気持ちを伝える言葉をかけましょう。
死を連想させる言葉やネガティブな内容は避けるべきです。たとえ最期に立ち会えなかったとしても、自分を責める必要はありません。
仕事を休む判断基準と在宅対応の可否
家族が危篤状態になった場合、仕事を休むことは可能です。
しかし、これは一般的な「忌引休暇」とは異なり、多くの場合「有給休暇」として扱われますので、在宅対応として勤務することが一時的に可能であるか相談することをおすすめします。
母の死に備えて必要な金銭や書類はあるか?
母の危篤、そしてその後の万一の事態に備えて、金銭や書類に関する準備を把握しておくことが大切です。
- 手元現金
- 互助会など
- 連絡先リスト
- エンディングノート
手元現金
病院への支払い、交通費、食事代など、予期せぬ出費が多いため、ある程度の現金を準備しておくことが推奨されます。
互助会など
もし故人が葬儀に関する互助会に加入していた場合、事前にその内容を確認しておくと、費用面でメリットがある可能性があります。
連絡先リスト
危篤時やその後に連絡が必要な親族や友人、仕事関係者などの連絡先をまとめたリストを準備しておくと、緊急時にスムーズに対応できます
エンディングノート
もし故人が生前にエンディングノートを書いていれば、そこに医療や葬儀に関する希望、財産、連絡先などがまとめられている可能性があります。
これを確認することも、スムーズな対応に繋がります。
記事全体のまとめ
ご家族、特に大切な母が危篤状態になったという知らせは、誰にとっても衝撃的で、冷静さを失いがちな状況です。
しかし、この困難な瞬間に適切に行動するためには、まず落ち着くことが何よりも重要です。深呼吸を繰り返し、気持ちを整えましょう。
危篤後の一連の対応は負担が大きいものですが、家族間で協力し、必要に応じて葬儀社や専門家のサポートを得ることで、大切な方を納得のいく形で送り出すことができるでしょう。


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10:00~17:00 土日祝も営業
(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。