先祖代々の墓を移す「改葬」を検討するなかで、「離檀料を渡すべきか?」という問題に直面していませんか。
これまでお世話になったお寺に対して、感謝の気持ちはあるものの、相場やマナーが分からず不安に感じる方も多いでしょう。
改葬時の離檀料について正しく理解し、スムーズに話を進めるためには、あらかじめ必要な知識を身につけておくことが大切です。
この記事では、離檀料の意味や相場、渡すタイミングから、トラブルを防ぐための対処法までを網羅的に解説します。
文化的・宗教的な背景を踏まえた内容で、実際の経験者の事例も交えながら丁寧に解説しているため、「何をどうすればいいのか分からない…」という不安が解消されます。
この記事を読むことで、「離檀料にどれくらい包むべきか」「渡し方やマナーはどうするのか」といった具体的な疑問がクリアになり、安心して改葬の準備を進めることができるようになります。
また、改葬に関する悩みや具体的な作業については感謝のお葬式にお任せください!
プロに依頼をすることでトラブルを防げることが多いですので、些細な悩みでもご連絡お待ちしております。


〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
(成城学園前駅 徒歩4分)
営業時間
10:00~17:00 土日祝も営業
(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。
改葬の際にかかる離檀料の相場と渡すタイミング
改葬の際にかかる離檀料の相場や渡すタイミングについて解説していきます。
一般的な相場と金額の目安
離檀料の相場は明確ではありませんが、一般的には3万円〜20万円程度が目安とされています。
以下のような条件によって相場が上下する傾向にあります。
- 檀家としての付き合いの年数
- お墓の管理・供養にどれだけ関わってもらったか
- 地域性(都市部か地方か)
- 寺院の規模や宗派の慣習
たとえば、祖父母の代から続くお寺に対してであれば、10万円以上包む人も珍しくありません。
一方、短期間の付き合いであれば3〜5万円程度にとどめるケースもあります。
現金・のし袋など渡し方のマナー
離檀料は基本的に現金で封筒に入れて手渡しが一般的で、「お布施」と表書きに記載します。
表書きの下側に○○家という形で〇の中に苗字を記載しますので、忘れないようにしましょう。
宗派によっては「御布施」がふさわしいとされることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
香典ではありませんので基本的に水引は不要ですが、宗派によっては必要なケースもあるため念のため事前に確認しておくことをおすすめします。
また、手渡しの際には必ず一言、感謝の言葉を添えると丁寧です。
渡すタイミングはいつが適切か
離檀料を渡すタイミングについては基本的に閉眼供養として僧侶が会場についた際に渡します。
閉眼供養後に渡すこともありますが、忘れてしまうこともありますので、まず先に渡すことをおすすめします。
支払いのタイミングを逃すと「誠意が感じられない」と受け取られることがあるため、早めの準備が大切です。
離檀料の基本的な意味とは
離檀料とは、これまでお世話になったお寺とのご縁を解消する際に、感謝の気持ちとしてお渡しするお金のことです。
あくまで「お布施」の一種であり、法律上の義務ではありません。
しかし、長年にわたり故人の供養をしてもらったことに対する感謝の気持ちとして、多くの人が離檀料を納めています。
金額は明確に決まっておらず、お寺や住職の考え方によって大きく異なります。
「いくら包めば失礼がないのか」「そもそも払わないといけないのか」といった悩みがつきものです。
このような疑問が、改葬のタイミングで浮上してくるのが一般的です。
離檀料が発生する理由と背景
離檀料が発生する背景には、故人の供養を長年にわたって引き受けてきた寺院との関係性があります。
たとえば、年忌法要やお墓の管理、寺の運営への貢献といった形で、住職との信頼関係が築かれてきました。
その関係を一方的に断つのは失礼にあたるという文化的な背景から、感謝のしるしとして離檀料を渡すのが通例になっています。
特に、檀家制度のある地域では、「離檀=寺を裏切る行為」と受け取られてしまうこともあり、丁寧な対応が求められます。
改葬時に離檀料をめぐるトラブル事例と対処法
トラブル事例として離檀料をめぐるトラブルには、以下のようなケースがあります。
- 明確な金額を示されず、断りにくい空気の中で高額を要求された
- すでに支払ったのに「少ない」として再請求された
- 改葬を認めてもらえず、許可証を出してもらえなかった
これらの事例からもわかるように、寺側との事前の話し合いが重要です。
特に口頭だけで済まそうとすると、後々のトラブルに発展しやすくなります。
円満に話を進める交渉術
円満に離檀・改葬を進めるには、誠実な態度と丁寧な説明が不可欠です。
以下のようなポイントを押さえることで、スムーズな交渉が可能になります。
- 改葬の理由を正直に伝える(例:自宅近くに移すため、子ども世代の管理が困難など)
- 感謝の気持ちを繰り返し伝える
- 第三者を交えて冷静に話し合う(親戚、行政書士など)
- 記録として、書面やメールでやり取りを残す
また、初回の面談時に「こちらでの相場が分からず…」と率直に相談し、寺の方針を聞くことも重要ですが、あまり金額のことを直接聞くことがマナー違反になることもあります。
できれば離檀料を支払いをしたことがある方に、相談してみてはいかがでしょうか。
専門家や相談窓口の活用方法
もし話し合いが難航する場合には、行政書士や弁護士などのような専門家に相談することでよりスムーズに改葬を進めることができます。
しかし、各専門家にご自身が全て依頼しても、何を相談すればいいのかどのように進めればいいのか不安になりませんか?
そのため、改葬に関する相談や悩みがあればまず葬儀社に依頼をすることをおすすめします。
感謝のお葬式であれば、改葬に関する悩みだけでなく遺品整理や葬儀などに関する疑問なども全て解決することができますので、ご連絡お待ちしております。
改葬と離檀料に関するよくある質問Q&A
改葬と離檀料に関するよくある質問を今回は3つご紹介。
離檀料を支払いたくない場合は?
離檀料はあくまで「任意」のものであり、法律上の義務ではありません。
ただし、長年のお付き合いがある場合、支払わないことで感情的なトラブルに発展する可能性があります。
どうしても金銭的な余裕がない場合には、正直に事情を伝えるとともに、可能な範囲で「お礼の品」などを添えるのも一つの方法です。
お布施と離檀料は違うの?
お布施は法要などでお坊さんに対して感謝の気持ちを示すもので、法的な義務はありません。
離檀料もお布施の一種ですが、特に「離檀」という区切りの場面で渡すものであり、目的が異なります。
ただし、寺院によっては「離檀料=お布施」として受け取る場合もあり、両者を厳密に分けていないケースもあります。
宗派によって対応は異なる?
宗派によって離檀料の考え方やマナーに若干の違いがあります。
たとえば、浄土真宗では戒名をつけないため、費用の考え方が異なることもあります。
また、都市部と地方でも対応の仕方や相場に違いが見られるため、事前に所属寺院の考え方を確認することが重要です。
本記事全体のまとめ
改葬に伴う離檀料は、トラブルになりやすいポイントの一つです。
しかし、事前にしっかりと準備をして、誠意を持って対応すれば、円満な改葬も十分可能です。
この記事で紹介したように、相場やマナー、交渉の仕方、相談先を把握しておくことで、大きなトラブルを避けることができます。
最も大切なのは、感謝の気持ちを忘れず、冷静かつ丁寧に進めていくことです。
安心して次の供養の場へと進むためにも、離檀料についてしっかり理解して準備を整えていきましょう。


〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
(成城学園前駅 徒歩4分)
営業時間
10:00~17:00 土日祝も営業
(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。