高齢化や後継者不在により、共同墓地の管理が難しくなっている家庭が増えています。
「遠方にあってお参りができない」「管理が行き届かない」「継ぐ人がいない」といった悩みを抱え、改葬を考える方も多いのではないでしょうか。
共同墓地の改葬について事前準備や前提知識がない中でいきなり手続きをしてしまうと、想定外の事態に後から後悔するかもしれません。
そのため、失敗しないためにどのような手順で行うのか、その他準備なども把握しておきましょう。
本記事では、共同墓地から他の供養先へ改葬するための具体的な手順や注意点について詳しく解説します。
記事を読むことで、迷いや不安が整理され、安心して改葬を進めるための知識が得られますので、最後までご覧ください。
また、改葬について詳しくプロに聞きたい方は感謝のお葬式にご相談ください!
些細なお悩みでも問題ありませんので、ご連絡お待ちしております。


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共同墓地の改葬を失敗しないための手順
共同墓地から改葬を行う際には、法的な手続きや関係者との調整、供養に関する配慮など、事前に準備すべきポイントが多数あります。
以下の手順を踏むことで、トラブルなくスムーズに改葬を進めることができます。
- 改葬の目的と方針を明確にする
- 新しい納骨先を選定する
- 改葬元の墓地管理者に相談する
- 改葬許可申請を行う
- 閉眼供養・遺骨の取り出しを行う
- 新しい納骨先へ遺骨を移し、開眼供養を行う
改葬の目的と方針を明確にする
まずは、なぜ改葬をするのか、その目的を明確にしましょう。
お参りのしやすさや墓地の老朽化、後継者不在といった理由を整理して、家族や親族とも共有することが大切です。
親族が改葬をしたいから、という理由ではなく目的を把握しておくと認識のずれや改葬を進める上でのトラブルを避けることができます。
新しい納骨先を選定する
納骨堂や樹木葬、公営墓地など、希望に合った供養先を検討します。
HPで資料を請求したりSNSや口コミなどを活用するだけでなく、おすすめは実際に現地見学を行い、費用・立地・管理体制などを確認することです。
やはりHPや口コミだけでは納骨先の特徴や雰囲気などは分かりません。
特に樹木葬の場合はHPなどの写真では綺麗だけど実際に見学をしたら緑があまりなく想像と違い、という場合があります。
改葬元の墓地管理者に相談する
新しい納骨先の契約が完了しましたら、現在の共同墓地の管理者(寺院や地域の墓地委員など)に、改葬の意向を伝えます。
了承を得たうえで「埋葬証明書」を発行してもらうための手続きを行います。
今回の流れとしては新しい納骨先の契約後に現在の墓地管理者に改葬の意向を伝える流れですが、了承を得れるか分からない・規約上改葬できるのか不安な方は先に現在の墓地管理者に連絡しておきましょう。
改葬許可申請を行う
改葬元の市区町村役場に「改葬許可申請書」「受入証明書」「埋葬証明書」などを提出し、改葬許可証を取得します。
この書類がなければ、遺骨の移動はできませんので、受入証明証・埋葬証明証を発行してもらいましたら必ず紛失しないようご注意ください。
閉眼供養・遺骨の取り出しを行う
仏教徒の場合は、墓地での供養を終える意味で「閉眼供養」を行い、僧侶にお経をあげてもらいます。
僧侶に感謝の気持ちとして渡すお布施は忘れずに準備しておくことが大切です。
その後、専門業者に依頼して遺骨を丁寧に取り出します。
新しい納骨先へ遺骨を移し、開眼供養を行う
改葬許可証を添えて、新たな納骨先に遺骨を納めます。
納骨とともに「開眼供養」や法要を行い、心を込めてご先祖を迎え入れます。
開眼供養の場合も僧侶に依頼をするため、閉眼供養同様にお布施の準備しておくことを忘れずに。
以上の手順を丁寧に進めることで、改葬にまつわるトラブルを防ぎ、安心して新しい供養の形へ移行できます。
共同墓地の改葬とは何かを正しく理解する
改葬とは、すでに埋葬されている遺骨を現在の墓地から別の墓地や納骨堂へ移すことを指します。
共同墓地とは、複数の家族や地域住民が共同で管理・使用している墓地のことです。
このような墓地では管理の負担が集中したり、整備が行き届かなくなる場合や事情があり引っ越しをするためメンテンナンスができなくなる、などの要因があります。
そのため、より管理しやすくアクセスしやすい場所に改葬する方が増えています。
共同墓地の改葬を進める理由と背景
共同墓地の改葬が増えている背景には、社会的な変化が関係しています。
主な理由は次の通りです。
- 高齢化により墓地の維持・管理が困難になる
- 後継者がいない、または遠方に住んでいる
- 地域の共同墓地が老朽化し、安全性が不安
- お墓参りがしにくくなり、供養が疎かになる不安
こうした理由から、「今のうちにお墓のことを整理したい」と考える人が増えているのです。
共同墓地から改葬する際の手続きと必要書類
共同墓地から他の墓地へ改葬するには、以下のような手続きと書類が必要です。
- 改葬許可申請書
- 新たな墓地の受入証明書
- 埋葬証明書
受入証明証や埋蔵証明証は共同墓地の管理者や寺院からもらう必要があり、ここで手間取ることもあるため、早めに準備を進めることが大切です。
また、自治体などによっては追加で必要な書類がありますので、事前に住んでいる地区の自治体HPなどで確認しておくと手間が省けます。
共同墓地の改葬にかかる費用の目安と内訳
改葬には以下のような様々な費用が発生します。
- 改葬許可申請手数料
- 墓じまいの費用(墓石の撤去・整地)
- 新しい納骨先の契約費用
- 僧侶へのお布施(閉眼供養・開眼供養)
- 遺骨の移送費用
もちろん上記以外にも費用が発生する場合もありますので、重要なことは事前に見積りを必ず貰うことです。
墓じまいの費用についても大きさや面積、業者によって費用は異なり、新しい納骨先の契約費用についても種類や場所によって大きく変わります。
口頭だと後から請求書を見て聞いていた話と違う、となるため必ず内訳も含めどのぐらい費用がかかるか必ず見積りを貰いましょう。
共同墓地の改葬をスムーズに進めるための準備と心構え
改葬をスムーズに進めるためには、早めの準備と冷静な対応が重要です。
以下のポイントを押さえておくことで、手続きも心情面も整理しやすくなります。
- 早めに改葬先の情報を調べ、複数の候補を比較検討する
- 親族や菩提寺に改葬の意向を丁寧に伝え、トラブルを防ぐ
- 供養の心を大切にし、閉眼供養・開眼供養をしっかり行う
- 事前にスケジュールや費用の見通しを立てておく
- 遺骨の移送費用
改葬は「亡き人を大切に供養し続けるための選択」です。
形式にとらわれず、自分たちにとって納得できる形を選ぶことが大切です。
共同墓地の改葬に関するよくある疑問Q&A
共同墓地の改葬に関するよくある質問を3つご紹介。
改葬にはどれくらい時間がかかる?
手続き開始から完了までは、1~2カ月が目安です。
ただし、書類の不備や親族間の調整により長引く場合もあります。
菩提寺とのトラブルは起きない?
菩提寺に納骨されていた場合は、必ず事前に相談しましょう。
檀家制度の離脱に関わるため、お布施や説明が必要なこともあります。
改葬後の供養方法はどうする?
納骨堂や樹木葬でも法要や供養は可能です。
新しい環境に合わせた無理のない供養スタイルを検討しましょう。
共同墓地の改葬に後悔しないためのポイントまとめ
本記事では、共同墓地から他の供養先へ改葬するための具体的な手順や注意点について詳しく解説しました。
初めての改葬だと本当に問題なく進めれるか不安になると思いますので、ぜひ感謝のお葬式にお任せください。