「身寄りなしで終活をどうすればよいか不安…」と感じている方は少なくありません。
近年、単身で生活する高齢者が増えるなか、葬儀や財産の行き先、介護の希望などを誰に任せるのか悩むケースが増えています。
終活は「亡くなった後のための準備」だけではなく、「これからを安心して生きるための準備」でもあります。
特に身寄りがいない場合、事前に考えておかないと葬儀や片付けを引き受けてもらえず、財産が宙に浮くなどの困りごとが生じてしまいます。
この記事では、身寄りなしの方が終活で検討すべきことや、準備をしない場合に起きやすいリスク、そしてよくある疑問への答えをわかりやすく解説します。
最後まで読むことで、自分らしい人生の締めくくりを考えるためのヒントが得られ、今から取り組むべきことが整理できるはずです。


〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
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営業時間
10:00~17:00 土日祝も営業
(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
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お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。
身寄りなしの終活をしない場合に起こる問題5選
身寄りなしの方が終活をしない場合は、孤独死のリスクが高まる、身元保証人が見つからない恐れがある、財産が意図しない形で処分される、希望通りの葬儀や埋葬ができない、周囲に大きな負担をかける、などの問題が起きます。
- 希望通りの葬儀や埋葬が行われない
- 身元保証人が見つからない恐れがある
- 財産が意図しない形で処分される
- 身元保証人が見つからない恐れがある
- 孤独死のリスクが高まる
希望通りの葬儀や埋葬が行われない
身寄りがない場合、自治体によって最低限の火葬のみが行われることが一般的で、本人の希望が反映されない可能性があります。
身元保証人が見つからない恐れがある
病院への入院や介護施設への入所時には身元保証人を求められることが多く、頼れる人がいないと必要な医療や介護を受けられない事態になりかねません。
ご自身の医療や介護に関する意思が明確にされていないと、病気や事故で意識不明になった際に、どのような治療を受けたいか、延命措置を希望するかといった意思が医療機関に伝わりません。
身元保証人がいないために、介護施設への入所や必要な医療・介護サービスが受けられない可能性も高まります。
認知症などで判断能力が低下した場合、財産管理ができなくなり、資産が凍結されてしまうこともあります。
財産が意図しない形で処分される
遺言書がなければ、遠縁の親族に相続されたり、最終的には国庫に帰属したりする可能性があります。
長年疎遠だった親族に財産が渡る可能性もあり、また、相続人が誰もいない場合は、築き上げてきた財産がご自身の意図しない形で国庫に帰属してしまいます。
周囲に大きな負担をかける
認知症などで判断能力が低下したり、孤独死したりした場合、近隣住民や遠縁の親族、自治体などに遺品整理や手続き、金銭管理などの大きな負担がかかることがあります。
孤独死のリスクが高まる
特に都市部では、一人暮らしの高齢者の孤独死が増加傾向にあり、発見が遅れることで近隣に影響が出ることもあります。
身寄りなしの終活で検討すべきこと
身寄りのない方が終活を進める上で、特に考慮すべき具体的な準備事項がいくつかあります。
- 自分の葬儀やお墓の方法を考えておく
- 財産や預貯金の行き先を決めておく
- 医療や介護で希望することをまとめておく
- 身の回りの持ち物や家の片付けを計画する
- 信頼できるサポート先を探しておく
自分の葬儀やお墓の方法を考えておく
ご自身の死後、希望通りの葬儀や埋葬が行われるように、事前に準備をしておくことが大切です。
葬儀の形式や内容
家族葬や直葬など、どのような規模や形式にするか、費用はどのくらいにするかを検討し、葬儀社と生前契約を結んでおくことができます。
お世話になった人々に直接感謝を伝えたい場合は、生前葬を検討することも可能です。
お墓の準備
遺骨の埋葬先についても考えておきましょう。永代供養墓は、継承者が不要で管理の手間がかからないため、身寄りのない方におすすめの選択肢です。
財産や預貯金の行き先を決めておく
ご自身の財産を希望通りに分配するために、準備は欠かせません。
遺言書の作成
特に身寄りがない場合、遺言書がなければ財産が国庫に帰属する可能性があるため、法的に有効な遺言書の作成が必須です。
お世話になった知人や団体に財産を遺したい場合にも有効です。
財産管理の計画
銀行口座や保険の見直し、不要な口座の解約など、財産の内容を明確にしておくことが大切です。
万が一、ご自身で管理が困難になった場合に備え、財産管理等委任契約を検討することもできます。
医療や介護で希望することをまとめておく
将来、医療や介護が必要になった時のために、ご自身の希望を明確にしておくことが重要です。
医療・介護の意思表示
かかりつけ医の情報をまとめたり、将来入りたい介護施設を調べたり、見学をしておくことが推奨されます。
延命治療や終末期医療に関する希望を尊厳死宣言書などで明確に意思表示しておくことも重要です。
任意後見契約の検討
認知症などで判断能力が低下した場合に備え、ご自身で選んだ人に財産管理や医療・介護に関する意思決定を依頼できる任意後見契約を結んでおくことも有効です。
身の回りの持ち物や家の片付けを計画する
日常生活を快適に過ごし、ご自身の死後の負担を軽減するために、生前整理や断捨離を進めることが推奨されます。
不用品の処分
不要なものを処分することで、住空間がすっきりし、亡くなった後の遺品整理がスムーズになります。
重要書類の整理
財産関連の書類や契約書、ID・パスワードなどのデジタル情報も整理し、エンディングノートにまとめて保管場所を記しておくことが大切です。
ペットの預け先
ペットを飼っている場合は、ご自身の死後に面倒を見てくれる人や団体を必ず見つけておきましょう。
信頼できるサポート先を探しておく
身寄りのない方が終活を進める上で、一人で全てを抱え込むのではなく、信頼できる外部のサポートを活用することが不可欠です。
身元保証サービス
病院や施設への入所時に身元保証人がいない場合、身元保証サービスを提供する専門の団体や企業に依頼することができます。
死後事務委任契約
ご自身の死後に発生する様々な事務手続き(遺品整理、役所への届け出、公共料金の解約など)を第三者に依頼する契約です。
弁護士や司法書士などの専門家への依頼が一般的です。
自治体や地域団体の活用
自治体や地域団体は、高齢者向けの生活支援や相談窓口を提供しており、無料で利用できるサービスもあります。
身寄りなしの終活はどこに相談すればいい?
身寄りなしの方で終活をする際には、各分野の専門家に相談することが最適ではありますが、労力と時間がかかりますので、まずは葬儀社に相談することをおすすめします。
葬儀社に連絡をして事前に相談をしておき、各分野の専門家をご紹介してもらったり対策をすることで一か所の相談先で全て解決することもできます。
感謝のお葬式では葬儀だけでなく感謝の終活という終活に関わることなら何でもサポートできる終活コンシェルジュサービスがありますので、ぜひご活用ください。
身寄りなしの終活でよくある質問【Q&A】
身寄りなしの終活でよくある質問をご紹介。
終活を始めるのは何歳くらいが良い?
終活を始めるタイミングに明確な決まりはありませんが、早めに準備を始めることが強く推奨されます。
体力や気力がある元気なうちに始めることで、より多くの選択肢を検討でき、ご自身の希望をしっかりと反映させられます。
特に、財産整理や各種契約の見直しには時間がかかり、認知症などで判断能力が低下してしまうと行えなくなる終活もあるため、思い立った時が始め時です。
保証人がいない場合はどうすれば良い?
ご家族や親族に頼れる身元保証人がいない場合でも、対策は可能です。
身元保証代行サービスの利用
身元保証を専門とする企業や団体に依頼する方法があります。入院時や高齢者施設への入所時に保証人になってくれます。
ただし、初期費用や年会費がかかる点、サービス内容をしっかり確認する必要がある点に注意が必要です。
成年後見制度の活用
特に、ご自身の判断能力がしっかりしているうちに後見人を選任する任意後見制度は、財産管理や医療・介護契約の締結を委任できるため、保証人問題の解決にもつながります。
弁護士や司法書士などの専門家が後見人となることが一般的です。
自治体や公的機関への相談
地域包括支援センターや社会福祉協議会など、自治体が提供する相談窓口や支援制度を活用することも有効です。
費用をできるだけ抑える方法はある?
終活には数十万円から数百万円以上の費用がかかることがありますが、工夫次第で費用を抑えることも可能です。
自身でできる範囲で進める
エンディングノートの作成や身辺整理(断捨離)は、ご自身で行えば処分費用のみで済み、大幅な節約になります。
シンプルな葬儀形式を選ぶ
火葬のみの直葬は、一般的な葬儀に比べて費用を大幅に抑えられます。
永代供養墓の検討
お墓についても、永代供養墓(合祀タイプ)は比較的安価で、管理費用もかからないため、費用を抑えることができます。
専門家以外の依頼も検討
身元引受人や死後事務委任契約の受任者を、信頼できる友人や知人に依頼することで、専門家に依頼するよりも費用を抑えられる場合があります。
ただし、専門知識が必要な手続きでは、トラブルを避けるために専門家のサポートを検討することが重要です。
記事全体のまとめ
身寄りのない方にと
って、終活はご自身の意思を明確にし、孤独死や財産トラブル、医療・介護の希望が叶えられないといったリスクを回避するための不可欠な準備です。
これらを計画的に進めることで、ご自身が安心して老後を過ごし、最期を迎えることができます。


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