終活で仏壇をどうする?残す・持たない・新調の選び方を徹底解説!

近年、子ども世代が仏壇を受け継がないケースが増え、「終活の中で仏壇をどうするか」という悩みを抱える方が少なくありません。

親から受け継いだ仏壇を残すべきか、処分してよいのか、それとも新しく買い替えるべきか——。

この記事では、仏壇を残す・持たない・新調するという3つの選択肢を比較しながら、それぞれのメリットや注意点を解説します。

宗派ごとの考え方や費用相場、最近人気のモダン仏壇・ミニ仏壇の選び方まで幅広く紹介。

あなたと家族にとって「心穏やかに故人を偲べる」最適な仏壇の形を見つける手助けになります。

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終活で仏壇を考える人が増えている理由

終活で仏壇を考える人が増えている理由としては、家族形態の変化と仏壇離れの現状や若い世代が仏壇を受け継がない背景や終活のタイミングで見直すことがあります。

終活で仏壇を考える人が増えている理由
  • 家族形態の変化と仏壇離れの現状
  • 若い世代が仏壇を受け継がない背景
  • 終活で仏壇を見直すタイミング

家族形態の変化と仏壇離れの現状

現代社会では、少子高齢化や核家族化が進み、人々の生活様式や住環境が大きく変わりました。その結果、仏壇を継承する人がいない家庭が増え、仏壇を持つこと自体が難しくなっています。

特に、昔ながらの大きな仏壇は、現代の住宅では設置場所を確保するのが困難です。

また、日々のお世話や法要の準備といった仏壇を維持する負担も、敬遠される一因です。

こうした背景から、やむを得ない事情で仏壇を手放す「仏壇じまい」を検討する方が増えているのが現状です。

若い世代が仏壇を受け継がない背景

従来の大型仏壇は、現代の洋風の住居やライフスタイルに調和しにくいデザインが多く、若い世代が自宅に置くことをためらう要因となっています。

また、親世代自身が、自分が亡くなった後に子どもや孫に仏壇の維持や管理に関する負担をかけたくないと考えているため、処分や買い替えを検討するケースも見られます。

ライフスタイルの多様化に伴い、仏壇に対する価値観も変化しており、必ずしも自宅に仏壇を置く必要がないと考える人も増えてきています。

終活で仏壇を見直すタイミング

仏壇の将来について考えるのは、元気なうちに生前整理の一環として行うのが理想的です。

特に、仏壇を引き継いでくれる後継者がいるかどうかが、今後の扱いを決める大きな判断材料となります。

具体的な行動を起こすきっかけとしては、住居の引っ越しや、家の解体を予定している場合が挙げられます。

また、長年使ってきた仏壇の傷みや老朽化が進み、新調を検討する際も、見直しの良い時期です。

さらに、自分が大病を患った際や、仏壇の世話をしていた人が亡くなったことで、改めて整理を考える方も多くいます。

終活の仏壇に関する3つの選択肢

仏壇を残す・仏壇を新しくする・仏壇を処分して持たない選択肢があります。

終活の仏壇に関する3つの選択肢
  • 仏壇を残す場合のポイント
  • 仏壇を新しくする場合の考え方
  • 仏壇を持たない選択をする際の注意点

仏壇を残す場合のポイント

仏壇をそのまま自宅で引き継ぐ場合、まず自宅に仏壇を安置できる十分な場所があるかを確認することが重要です。

長期間の使用で仏壇が傷んでいる場合は、専門業者に依頼して修繕や清掃を行うことで、ご先祖様をより丁寧にお祀りできます。

もし、実家から引き継いだ仏壇と、すでに自宅にある仏壇で二つになる場合、宗派が同じであれば一つにまとめることも検討できますが、二つ置くことが許されている宗派もあるため、事前に菩提寺に確認しましょう。

仏壇を新しくする場合の考え方

もし現在の仏壇が自宅の空間に合わないほど大きすぎる場合や、老朽化が進んでいる場合は、新しい仏壇への買い替えは良い選択肢です。

仏壇を新調することは、ご先祖様のための家を建て替えるという、前向きな意味合いを持ちます。

最近では、コンパクトで現代的なデザインのモダン仏壇や家具調仏壇が増えており、これらは洋風の部屋にも違和感なく設置できるため、特に若い世代に引き継ぎやすいと言えます。

仏壇を持たない選択をする際の注意点

仏壇を処分し「持たない」という選択をする場合、最も重要なのは、後々親族間で揉め事が起きないよう、事前に家族や親戚全員にしっかりと相談し、承諾を得ることです。

仏壇を処分すると、手を合わせる対象そのものが自宅からなくなってしまいます。

そのため、位牌のみを残して供養を続ける方法や、遺骨を手元供養にするなど、仏壇の代替となる供養方法についても同時に検討することが大切です。

また、処分する仏壇にはご先祖様の魂が宿っていると考えられているため、必ず事前に適切な供養儀式(魂抜き)を済ませなければなりません。

終活で仏壇を整理・処分する方法

仏壇を処分して持たない選択をする際には、必ず魂抜きなどを行いその後業者かご自身で粗大ごみとして出す必要があります。

終活で仏壇を整理・処分する方法
  • お性根抜き(魂抜き)とは何か
  • 仏壇の処分を依頼できる場所と費用相場
  • 仏具や位牌の扱い方の注意点

お性根抜き(魂抜き)とは何か

お性根抜き、または魂抜きとは、ご先祖様や仏様の魂が宿っているとされる仏壇や位牌から、その魂を抜き去るための仏教の儀式です。

この儀式は、閉眼供養という呼び方もされます。

魂抜きを終えた仏壇は、宗教的な意味を持たない単なる木製の箱、つまり一般的な家具と同じ状態になります。

ただし、浄土真宗のように、仏壇に魂が宿るという概念がない宗派では、代わりに遷仏法要という別の儀式を行うことになっています。

仏壇の処分を依頼できる場所と費用相場

仏壇の処分を依頼できる主な場所には、菩提寺、仏壇仏具店、そして遺品整理業者などがあります。

多くの場合、閉眼供養を依頼した菩提寺にそのまま引き取りをお願いすることができますが、費用は宗派によって異なります。

仏壇仏具店に依頼する場合、費用は仏壇の大きさや運搬の距離によって変動しますが、概ね3万円から10万円程度が目安とされています。

費用を抑えたい場合は、閉眼供養を済ませた後、自治体の粗大ごみとして出す方法もあり、この場合の費用は大きさによりますが1,000円~3,000円前後と比較的安価です。

専門の回収業者に依頼する場合は、運搬費と処分費を合わせて数万円から十数万円ほどかかることが多いです。

仏具や位牌の扱い方の注意点

仏壇を処分する前に、引き出しや内部に現金や貴重品、または故人の写真、遺骨といった大切な遺品が残されていないかを徹底的に確認してください。

位牌は、ご先祖様の魂が宿っていた大切な依り代であるため、仏壇本体よりも特に丁重に扱う必要があります。

閉眼供養を終えた位牌は、永代供養としてお寺や霊園に預けるか、お焚き上げを依頼して処分することが一般的です。

また、仏壇を持たない場合でも、位牌だけを手元に残し、供養を続ける選択肢もあります。

位牌の処分は、供養の対象を失うことにつながるため、家族や親族の気持ちを考慮し、必ず事前に話し合いましょう。

終活で仏壇を新しく選ぶ際のポイント

終活で仏壇を新しく選ぶ際のポイントとして、自宅の間取りに合うサイズとデザインの選定、宗派や信仰にあわせることです。

また近年ではモダン仏壇やミニ仏壇が人気ですので、詳細もご紹介していきます。

終活で仏壇を新しく選ぶ際のポイント
  • 自宅の間取りに合うサイズとデザイン
  • 宗派や信仰に合わせた選び方
  • モダン仏壇・ミニ仏壇の人気理由

自宅の間取りに合うサイズとデザイン

仏壇を選ぶ際は、まず設置場所の間取りと、仏壇本体のサイズが合っていることが重要です。

仏壇は扉を開いて使用するものなので、その開閉に必要な空間も考慮して、スムーズに扱える場所を選びましょう。

現代の住居、特にマンションなどでは、省スペース設計や、リビングに溶け込むようなナチュラルテイストの家具調仏壇(モダン仏壇)が人気です。

タンスの上などに置けるコンパクトな上置き仏壇も、狭い空間に設置しやすく魅力的な選択肢です。

宗派や信仰に合わせた選び方

仏壇選びでは、まず自身の家の宗派を事前に確認することが大切です。

特にご本尊の種類や仏具の配置は、宗派によって大きく異なるためです。

伝統的な仏壇では、浄土真宗では金仏壇が正式な様式とされていますが、モダン仏壇は特定の宗派にとらわれないデザインが特徴です。

新しい仏壇を設置する際は、仏壇に魂を入れる開眼供養が必要となるため、購入前に菩提寺に相談し、儀式の日程を調整しておくとスムーズです。

モダン仏壇・ミニ仏壇の人気理由

モダン仏壇やミニ仏壇が人気を集める理由は、そのコンパクトさと洗練されたデザインにあります。

これらの仏壇は和室や仏間がない現代の住宅事情に対応しており、洋風のインテリアにも自然に溶け込むため、若い世代にも引き継ぎやすいのが特徴です。

従来の仏壇よりもサイズが小さいため、購入費用を抑えやすい傾向にある点も魅力です。

また、火事の心配がない電子ろうそくなど、機能性とデザイン性を両立した現代的な仏具も豊富に揃っています。

終活で仏壇に関してよくある質問

終活で仏壇に関してよくある質問をいくつかご紹介。

仏壇を持たないと供養にならない?

仏壇は、ご先祖様を祀るための「家」や「小さなお寺」としての役割を果たしますが、仏壇を持たないという選択をしても、供養が不可能になるわけではありません。

大きな仏壇を置かない代わりに、位牌だけを手元に残して手を合わせる方法や、遺骨を自宅に安置する手元供養といった形も選ばれています。

仏壇がなくても、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを持ち続けることが、供養において最も大切であると言えるでしょう。

実家の仏壇は誰が引き継ぐの?

仏壇は、お墓と同様に「祭祀財産」と呼ばれ、継承者を必要とする財産です。

これは遺産相続の対象とは異なり、祭祀継承者と呼ばれる人が受け継ぐものです。

一般的には、長男など血縁の深い人が継承することが多いですが、誰が引き継ぐか明確な法的な決まりはありません。

終活においては、残された家族に負担をかけないためにも、仏壇の今後について、誰が継承するのかを明確に話し合っておく必要があります。

もし適切な継承者がいない場合は、「仏壇じまい」として処分を検討することになります。

ミニ仏壇でも宗派的に問題ない?

現代的なミニ仏壇やモダン仏壇を選んだとしても、原則として宗派上の問題はありません。

多くの宗派において、仏壇の材質や形について具体的な規定はないためです。

ただし、浄土真宗では伝統的に金仏壇が正式なものとされています。

最も重要なのは、仏壇本体ではなく、その内部に祀るご本尊の種類や仏具の飾り方であり、これらは宗派によって細かく定められているため、事前の確認が必要です。

記事全体のまとめ

終活の一環として仏壇の将来について考える人は増加しており、特に残された家族に迷惑をかけないための生前準備として重要性が高まっています。

少子化や住環境の変化により、従来の仏壇をそのまま引き継ぐことが難しくなっているため、処分や買い替えを検討するケースが増えています。

処分や買い替えを行う際には、仏壇に宿る魂を抜く閉眼供養を必ず行い、親族間で理解を得るための話し合いが不可欠です。

元気なうちに仏壇に関する準備を進めることは、自分自身の心の整理となるだけでなく、将来的に家族の心身の負担を大きく減らすことにつながるでしょう。

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