お墓か樹木葬を選ぶ際に、管理や手入れが楽な方を選定したいと思いませんか？

生前にお墓・樹木葬の指定があれば迷うことはありませんが、どちらでもいいと言われた際はどちらがいいのか悩ましいですよね。

「管理や手入れが楽な方を選んでも良いよ」と言われても、どちらの方が楽なのか分からないことが多いと思います。

そこで、今回はお墓と樹木葬の手入れや管理の違いを比較していきます。

また、手入れや管理以外の継承者についてや宗派の違いを解説していきますので、下記のような悩みを抱えている方必見。

本記事ではお墓と樹木葬の手入れ・管理の比較や、費用・宗派の違いなどを徹底解説していきます。

お墓と樹木葬の手入れや管理の違い

お墓は定期的に汚れを落としたり管理として草むしりや区画内の掃除をする必要がありますが、樹木葬の場合は種類によっては手入れや管理をする必要がなく管理費用がかからないこともあります。そのため、お墓より樹木葬の方が手入れや管理が楽な場合が多いです。

具体的にお墓と樹木葬ではどのような手入れや管理なのかを、それぞれ解説していきます。

お墓

お墓を購入する場合は定期的な手入れや管理が必要になることが多いです。

手入れに必要な掃除用具や掃除をする際の注意事項を3つご紹介します。

手入れ

お墓の手入れといえばやはり墓石の定期的な掃除が必要のため、掃除に必要な道具を事前に準備しておきましょう。

基本的には水洗いで問題ありませんので、水を墓石にかけて、雑巾やスポンジなどを利用して拭きましょう。

墓石に傷がつかないようにやわらかいブラシなどで優しくこすり、掃除が終わり次第水を拭いておきましょう。

お墓の場所が山奥や自然豊かな場所だと、掃除中に虫に刺されてしまうこともありますので、特に夏場は対策をしておくことが大切です。

注意事項

「硬いブラシなどで墓石を傷つけないようにする」「洗剤を利用する」「水以外を墓石にかける」の3つは墓石の手入れをする際に気を付けましょう。

それぞれなぜ注意が必要なのか解説していきます。

硬いブラシなどで墓石を傷つけないようにする

特に汚れている箇所には硬いブラシなどでこすって綺麗にしたくなりますが、硬いブラシを利用してしまうと墓石自体に傷ができてしまい、サビなどの原因に。

毛がやわらく墓石を傷つける心配のないブラシで、優しくこすり傷がつかないようにしましょう。

また、細かい汚れなどには歯ブラシを利用することもありますが、ブラシではなく歯ブラシなどの場合も同様に毛がやわらかい種類を持参しましょう。

洗剤を利用する

墓石を綺麗にするために家庭で使用する洗剤を利用してしまうと、変色してしまい更に墓石を傷つけることになります。

墓石用洗剤もありますが、種類によっては利用できないこともありますので、基本的には水洗いでどうしても利用したい場合は相談してみてください。

水以外を墓石にかける

水以外のお酒やジュースを墓石にかけてしまうとカビなどの原因に。

故人が生前好きだった飲み物をお墓にかけてあげたい、という気持ちを抑えて、基本的にはかけずにお供えなどにしておきましょう。

また、掃除などで水をかける場合も注意が必要で、かけた水をそのままにしておくと水垢の原因になってしまいます。

水をかける場合も、掃除が終わり次第乾いている雑巾などで水を拭いてあげましょう。

管理

墓石自体の手入れ以外の管理としては、区画内の掃除もあります。

定期的に区画内には雑草が生えてしまうので、手袋や雑草を取るために鎌などを利用して綺麗にしましょう。

また、お墓の所有者は掃除以外にも毎年管理費用を支払う必要があります。

場所や地域、種類によって費用が前後しますが、大体10,000円が目安です。

樹木葬

樹木葬の手入れや管理はどのような内容なのか、お墓との違いについても解説していきます。

手入れ

樹木葬の場合は墓石ではなく樹木・草木が墓標のため、墓石の手入れなどがありません。

そのため、遺族の負担はお墓に比べて少ないです。

基本的には樹木葬の手入れは管理者が行うため遺族が掃除などはすることはありませんが、周辺の手入れがされておらず周りが雑草などで生い茂っている場合もあります。

手入れができないため、逆に汚くても掃除ができなくて周辺の環境が悪くなっていることもありますので、樹木葬を選ぶ際は周辺の手入れもされているか確認してみてはいかがでしょうか。

管理

墓石がないため特に遺族側で管理することは基本的にありませんが、霊園によっては維持管理費用が発生することも。

そのため、契約する前には必ず管理費用についても聞いておきましょう。

お墓と樹木葬の手入れや管理以外の違い

お墓・樹木葬のどちらかを選ぶ際に遺族の手入れや管理方法も重要ですが、継承者や宗派などの違いも理解しておくとより迷わずに決めることができるのでないでしょうか。

それぞれの違いをご紹介していきます。

継承者

お墓と樹木葬の継承者についてそれぞれ解説していきます。

お墓

義務ではありませんが、お墓の場合は基本的にお墓を継ぐ継承者が必要です。

継承者の方はお墓の維持管理や持ち墓じまいなどの決定権、法要の主催などやるべきことが多々あります。

霊園や墓地の規約を確認して、どの範囲までが継承者になれるのかも確認しておきましょう。

また、継承者がいなくても霊園・墓地の管理者がお墓の管理や供養をしてくれる永代供養墓などもありますが、樹木葬と比較すると高くなる傾向が多いです。

樹木葬

お墓の場合は継承者が必要ですが、樹木葬の場合は継承者が不要のため個人供養として選ばれることが多いです。

樹木葬であればお墓を購入しても継承者がいないため結局撤去してしまう、なんてこともありません。

宗派

宗派にもお墓と樹木葬で違いがありますので解説していきます。

お墓

お墓を購入する場合は宗教や宗派によって種類が変わり、仏教の場合でも浄土真宗・天台宗・真言宗などによってお墓が異なります。

必ず購入する前に確認しておきましょう。

樹木葬

樹木葬の場合は宗教や宗派は基本的に問わないので、無宗教でも樹木葬を行うことができる場合が多いです。

供養や法要については各寺院のしきたりで行われるため、気になる方は事前に確認しておきましょう。

記事全体のまとめ

本記事では、お墓と樹木葬の違いとして手入れや管理方法、継承者の有無や宗派の違いについて解説していきました。

近年お墓を買わない樹木葬を選ぶ方も増えてきていますが、お墓と樹木葬の違いを理解せずに選んでしまうと後悔してしまうことも。

お墓を購入するか樹木葬を選ぶか、迷った際には本記事を参考に比較して選定してみてはいかがでしょうか。