古い仏壇を新しいものに買い替えたいけれど、「古い仏壇の処分費用をどうにかしたい」「下取りって本当に得なの？相場が分からなくて不安」と感じていませんか？
本記事では、仏壇の下取りの仕組みを詳しく解説し、あなたが損をせずに買い替えを進めるための相場観と活用法をすべてご紹介します。
下取りは新しい仏壇購入とセットで古い仏壇の処分や供養をワンストップで済ませられるため、手間を最小限に抑えたい方にとって最適な手段です。
この記事では、下取り価格の決まり方や、下取りに出す前に確認すべきこと、そして下取りを最大限に活用する方法やよくある質問についてご紹介していきます。
〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
（成城学園前駅 徒歩4分）
営業時間
10:00~17:00 土日祝も営業
（事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。）
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
お電話・ご希望の場所（施設・ご自宅など）への訪問でのご相談もお受けしております。
仏壇の下取りとは
仏壇の「下取り」とは、新しい仏壇を購入する際に、これまで使用していた古い仏壇をお店側に引き渡す仕組みのことです。
通常、仏壇を単体で処分しようとすると、運搬費や供養料などのコストが発生しますが、買い替えとセットで依頼することで、手続きがスムーズになり、費用負担を軽減できる可能性があります。
これは、新居への引っ越しやリフォーム、またはライフスタイルの変化に合わせて、よりコンパクトな現代的な仏壇へ変更したいと考える方にとって、非常に有効な手段といえます。
買取・引き取り・下取りの違い
仏壇を手放す方法はいくつかありますが、それぞれの定義は異なります。
「買取」は、美術的価値や貴金属としての価値が認められた場合に、業者が金銭を支払って仏壇を買い受けることを指します。
しかし、一般的な中古仏壇は再販の需要が低いため、値段がつかないことがほとんどです。
一方、「引き取り」は、廃棄処分を目的として業者に回収してもらうサービスであり、依頼主が処分費用を支払うのが通例です。
これに対し「下取り」は、新しい商品の購入を前提として古い品を引き渡す契約であり、場合によっては古い仏壇の処分費用が割引されたり、購入価格から値引きされる形で還元されたりする点が大きな違いです。
下取りの活用・メリットについて
下取りを利用する最大の利点は、経済的な負担を大幅に減らせる点にあります。
単なる処分（引き取り）だけを依頼した場合、運搬や供養を含めて数万円から高い場合では10万円近くの費用がかかることもあります。
しかし、新しい仏壇の購入と同時に古い仏壇の引き取りを依頼することで、通常かかる処分費用が安くなったり、店舗によってはキャンペーンなどで実質無料になったりするケースがあります。
新しい仏壇の購入予算に古い仏壇の処分コストを含めて考えられるため、トータルの出費を抑えることが可能ですので、ぜひ活用してみてください。
下取りを利用できるのはどんな時なのか
「下取り」というサービス名が示す通り、この仕組みを利用できるのは原則として「新しい仏壇をその店で購入する場合」に限られます。
仏壇じまいをして新しい仏壇を買わない場合や、他店で購入した仏壇を持ち込むだけの場合は、通常の下取りサービスは適用されず、有料の引き取り処分となることが一般的です。
また、引き取り可能なサイズや条件が店舗によって定められていることもあるため、事前に購入予定の店舗で確認が必要です。
仏壇の下取り価格を決める3つの要因について解説
仏壇の下取り（実質的な処分費用の見積もり）において、査定額や引取費用に影響を与える主な要素は、仏壇の大きさ、使われている素材や種類、そして保存状態です。
一般的な中古市場では「値がつく」ことは稀ですが、これらの要素は引き取りにかかるコストや、万が一の買取可能性を判断する基準となります。
下取り額を決める仏壇の状態・種類・サイズについて
一般的な仏壇の引き取り費用は、サイズ（高さ・幅・奥行きの合計）によって変動し、小型のものであれば1万円程度から、大型のものでは数万円以上かかるのが相場です。
新しい仏壇を購入する場合、この費用が1万円台から2万円程度に優遇されるケースがあります。
一方で、浄土真宗などで用いられる「金仏壇」や、屋久杉などの希少な銘木が使われている仏壇、あるいは有名な職人が手掛けた工芸品としての価値がある場合は、単なる廃棄処分ではなく、プラスの価値として評価される可能性があります。
ただし、多くの量産型仏壇は中古としての需要が乏しいため、高額な下取り価格（キャッシュバック）を期待するのではなく、処分費用をいかに安く抑えるかという視点が現実的です。
仏壇の下取り前の準備について
少しでも有利な条件で引き取ってもらう、あるいは買取の可能性を探るためには、事前のメンテナンスが有効です。
ホコリを払う程度の清掃を行うことで、査定時の印象が良くなります。
また、金製品や美術的価値のある仏具が付属している場合は、箱や鑑定書などの付属品を揃えておくことで評価が上がる可能性があります。
ただし、仏壇の内部には引き出しが多く、通帳や現金、印鑑などの貴重品が隠されているケースが多々あるため、手放す前には隅々まで確認を行うことが何よりも重要です。
複数の店舗で下取り価格を比較検討します
仏壇の処分や下取りにかかる費用は、店舗や業者によって大きく異なります。
ある店舗では有料での引き取りとなるものが、別の店舗では新しい仏壇の購入特典として無料、あるいは格安で対応してくれる場合もあります。
そのため、即決せずに複数の仏壇店や業者に見積もりや相談を行い、トータルの出費が最も抑えられるプランを選ぶことが賢明です。
下取りを依頼する際の注意点
仏壇は単なる家具とは異なり、宗教的な意味合いを持つ祭祀財産です。
そのため、物理的に引き渡す前に、必ず「閉眼供養（魂抜き）」と呼ばれる宗教的な儀式を行う必要があります。
この儀式を行わないと、引き取りを断られる業者も存在します。
また、親族間でのトラブルを避けるため、処分にあたっては事前に家族や親戚の同意を得ておくことが推奨されます。
仏壇の下取り前の閉眼供養（魂抜き）について
仏壇を家から出す際には、これまで祀ってきたご先祖様の魂を抜く儀式、通称「お性根抜き」や「閉眼供養」が不可欠です。
これは仏壇を「祈りの対象」から「単なる木の箱」に戻すための儀式であり、菩提寺の僧侶や閉眼供養に対応している業者に依頼して行います。
浄土真宗など一部の宗派では「魂」という概念が異なるため呼び方が変わりますが、何らかの法要を行う点では共通しています。
「供養証明書」の発行の有無を確認します
下取りや処分を依頼した仏壇が、その後適切に供養・処分されたかどうかを確認するために、「供養証明書」を発行してくれる業者を選ぶと安心です。
大手の仏壇店や専門業者の中には、引き取った仏壇を合同供養した後に廃棄し、その証明として書類を発行するサービスを行っているところがあります。
信頼できる仏具店を見分ける方法を解説します
安心して依頼できる店舗を見分けるポイントは、料金体系の明瞭さと対応の丁寧さです。
悪質な業者の場合、「無料回収」を謳いながら後から高額な運搬費を請求するケースがあります。
信頼できる店舗は、サイズごとの引き取り料金や、供養の有無、運搬方法などを明確に提示しており、過去の実績や事例を公開しています。
また、新しい仏壇への買い替え相談にも親身に対応し、古い仏壇の扱いにも敬意を払ってくれる店舗を選ぶことが大切です。
仏壇の下取りに関するよくある質問
仏壇の下取りに関するよくある質問をいくつかご紹介していきます。
買取を両方依頼することは可能でしょうか
業者によっては可能です。
仏壇本体は下取り（処分）として依頼しつつ、金製の仏具や美術的価値のある掛け軸などは、専門の買取業者に査定を依頼することができます。
特に金やプラチナが使われている仏具は、素材としての価値が高いため、仏壇店での下取りとは別に買取専門店へ持ち込むことで、手元に残る金額が増える可能性があります。
破損した仏壇でも対応してもらえますか
買い替えに伴う下取り（引き取り）であれば、仏壇の状態に関わらず対応してもらえることが一般的です。
下取りの主な目的は古い仏壇の「処分」であるため、傷や汚れ、破損があっても問題なく回収されます。
ただし、買取を希望する場合は、保存状態が査定額に大きく影響するため、著しい破損がある場合は値段がつかない可能性が高くなります。
新しい仏壇の購入価格から差し引かれるのでしょうか
「下取り」という名称であっても、実際には「古い仏壇の処分費用を値引く」または「新しい仏壇の価格から値引きをする」という形で処理されることが多いです。
例えば、本来かかる数万円の処分費用を店舗側が負担することで、購入者の実質的な支払額を減らすという仕組みです。
稀に、価値のある仏壇であれば買取金額が購入価格から差し引かれることもありますが、基本的には処分コストの相殺とお考えください。
記事全体のまとめ
仏壇の下取りは、新しい仏壇への買い替えを検討している方にとって、処分費用を節約し、手間を省くための賢い選択肢です。
一般的な仏壇に買取価格がつくことは稀ですが、下取り制度を利用することで、高額になりがちな処分費用を抑えることができます。
スムーズな手続きのためには、事前のサイズ計測や菩提寺への閉眼供養の依頼、そして貴重品の確認が欠かせません。
信頼できる店舗を選び、適切な手順を踏むことで、ご先祖様への感謝を込めつつ、気持ちよく新しい仏壇を迎えることができるでしょう。
〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
（成城学園前駅 徒歩4分）
営業時間
10:00~17:00 土日祝も営業
（事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。）
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
お電話・ご希望の場所（施設・ご自宅など）への訪問でのご相談もお受けしております。
