病院で亡くなった後の流れは?葬儀までの流れを解説!

病院で亡くなった場合、ご逝去から葬儀までの準備を極めて短期間(通常数時間以内)で進める必要があるため、「一体何から手をつければいいのか」「葬儀までどのような流れで進むのか」と不安や焦りを感じる方は非常に多いのではないでしょうか。

また、訃報を受けた側の方も、お通夜や告別式までの限られた時間の中で、弔問の準備や身だしなみ、香典の用意など、何を優先すべきか迷ってしまうものです。

本記事では、病院で亡くなった直後から安置、葬儀、火葬に至るまでの具体的なタイムラインとともに、遺族や訃報を聞いた方が葬儀当日までに準備しておくべき重要なポイントを網羅してご紹介します。

💡 プロに直接相談して、不安を解消しませんか?
記事を読むだけでなく、対面や電話で「終活・葬儀の専門家」に直接相談することが可能です。
「費用の相場が知りたい」「今すぐ搬送の手配が必要」といった些細なお悩みでも全く問題ございません。経験豊富なスタッフが親身に対応いたしますので、ご来店・お電話を心よりお待ちしております。

病院で亡くなった後の流れ【まず行うこと】

病院でご臨臨終を迎えた直後は、悲しみの中でも医師による医学的な確認と、それに続く法的な書類の発行、そして退院(搬送)に向けた準備を速やかに進めなければなりません。

医師による死亡確認と死亡診断書の発行

患者が息を引き取られた後、医師は心拍や呼吸の停止、瞳孔の反応などを医学的に精査し、正式に死を宣告します。死亡が確定すると、医師の手によって「死亡診断書」が作成され、遺族に手渡されます。

この書類は、後の「死亡届」の提出や「火葬許可証」の取得において不可欠な最重要書類となります。

受け取り時には、記載された氏名、生年月日、住所などに誤字脱字がないか必ず確認し、コピーを数枚取った上で、原本を紛失しないよう厳重に管理してください。

なお、事故や急死などで警察の介入があった場合は、医師の診断ではなく「死体検案書」という名称の書類になることがあります。

家族が病院で行う事務手続きと身辺整理

医師による診断と宣告が終わると、看護師による遺体の洗浄や着替えなどの処置(エンゼルケア)が行われます。その間に家族は、退院に向けた事務的な手続きを進めることになります。

  • 入院費用の精算:支払いのタイミングや精算方法を確認します。後日払いとなるケースが多いですが、病院の規定に従います。
  • 私物の整理:病室に残された故人の衣類、貴重品、日用品などを整理し、持ち帰る準備をします。
  • スタッフへの挨拶:お世話になった医療スタッフへ言葉での感謝を伝えます。多くの病院では公務員規定や病院ルールにより金品の受け取りを禁止しているため、菓子折りなどの謝礼は控え、言葉でのお礼に留めるのがマナーです。

遺体搬送の手配が必要な理由とタイムリミット

病院の霊安室や病室に遺体を安置できる時間は極めて短く、通常は「数時間程度」に限られています。

次の方のために場所を空ける必要があるため、死亡確認後速やかに「遺体をどこへ移動させるか(自宅か、葬儀社の安置施設か)」を決定しなければなりません。

看護師によるケアが終わるまでのおよそ1時間前後が、葬儀社に寝台車の搬送依頼をするタイムリミットの目安です。もし葬儀社が決まっていない場合でも、まずは搬送だけを依頼することも可能です。

病院で亡くなった後の搬送と安置の流れ

病院には遺体を長く留め置けないため、迅速に寝台車を手配し、あらかじめ決定した安置場所へと移動させるプロセスが始まります。

葬儀社へ連絡を入れるべきタイミング

葬儀社への連絡は、医師から臨終を告げられた直後、あるいは看護師が死後処置(エンゼルケア)を行っている間に行うのが最もスムーズで無駄がありません。

深夜や早朝であっても、ほとんどの葬儀社は24時間365日体制で電話受付を行っています。時間を気にして躊躇するのではなく、早急に連絡を入れて車両の手配を確定させましょう。

病院から出発するまでの時間の目安

一般的に、死亡確認から病院を出発するまでの猶予は2時間から3時間程度と言われています。搬送車の到着を待つ間、遺族は故人の身なりを整えたり、退院の手続きを済ませたりします。

病院の霊安室はあくまで「一時的な待機場所」であり、長時間の利用やそこでの通夜などは想定されていないことを理解しておく必要があります。

「自宅安置」と「専用施設安置」のメリット・デメリット

搬送先には大きく分けて二つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解して選択しましょう。

安置場所メリットデメリット・注意点
自宅安置住み慣れた家で家族とゆっくり過ごせ、対面も自由。棺を運び込むスペースの確保や、家族による温度管理が必要。マンション等の場合はエレベーターのサイズ確認も必須。
安置施設葬儀社の保冷設備で適切な温度管理が行われ、衛生面も安心。別途「施設利用料」が発生し、面会時間に制限がある場合や、付き添いができないこともある。

病院で亡くなった後から葬儀までの全体スケジュール

無事に遺体を安置した後は、葬儀社の担当者と詳細な打ち合わせを行い、通夜・告別式・火葬という一連の儀式の日程を確定させていきます。

逝去当日から通夜前日までの動き

安置が完了すると、まずは枕飾りと呼ばれる仮の祭壇を設置し、宗教者(お寺など)を呼んで枕経をあげてもらう等の儀礼を行います。その後、葬儀社と具体的なプランの打ち合わせを行い、以下の事項を決定します。

  • 喪主の決定:代表者を決めます。
  • 規模と形式:家族葬か一般葬か、無宗教か等。
  • 日程:火葬場の空き状況を確認し、通夜・告別式の日時を決めます。

通夜・告別式・火葬までの標準的な日程

一般的には、亡くなった翌日に「通夜」、翌々日に「葬儀・告別式」と「火葬」を行う3日間のスケジュールが標準的です。

しかし、都心部など火葬場が混雑している地域では、火葬待ちのために4〜5日、あるいは1週間程度延びることも珍しくありません。

法律上のルールとして、死後24時間は火葬が禁止されているため、最短でも一晩は安置期間を設ける必要があります。

一日葬や直葬(火葬式)を選ぶ場合の進行

近年ニーズが高まっている「一日葬」は、通夜を行わず告別式から火葬までを1日で完結させるため、身体的・経済的負担を軽減できます。

また、儀式を一切行わない「直葬(火葬式)」の場合は、安置場所から直接火葬場へ向かいます。いずれの形式であっても、24時間の安置義務という法的ルールは共通です。

病院で亡くなった後に必要な公的手続き一覧

葬儀の準備と並行して、役所への届出や各種公的な手続きを期限内に済ませる義務があります。

死亡届の提出期限と提出場所

「死亡届」は、死亡の事実を知った日から7日以内(国外の場合は3ヶ月以内)に提出しなければなりません。提出先は以下のいずれかの市区町村役場です。

  1. 故人の本籍地
  2. 死亡地(病院の所在地など)
  3. 届出人(親族など)の住所地

通常、死亡診断書の左半分が届出欄になっています。葬儀社が手続きを代行してくれるケースが多いですが、届出人の印鑑や記入内容は遺族が準備する必要があります。

火葬許可証の取得と重要性

火葬を行うために必須となる「火葬許可証」は、役所に死亡届を提出する際に同時に申請して受け取ります。火葬が終わると、火葬場から「火葬済」の印が押された書類が返却されます。

これが将来お墓に納骨する際に必要な「埋葬許可証」となるため、再発行の手間を避けるためにも、骨箱の中などに入れて大切に保管してください。

病院で亡くなった後にかかる費用の目安

突然の不幸では金銭的な不安も大きいものです。搬送や安置、葬儀の各工程で発生する一般的な相場感を把握しておきましょう。

  • 搬送費用(病院 ➡ 安置場所):移動距離によって変動しますが、基本料金(10km圏内)の目安は1.5万円〜2.5万円前後です。深夜・早朝の割増料金や、使用するシーツ代などが別途数千円加算されることがあります。
  • 安置費用:自宅安置なら無料ですが、遺体の腐敗を防ぐドライアイス代が1日あたり約8,000円〜1.5万円かかります。預かり施設を利用する場合は、さらに1日あたり1万円〜3万円程度の施設料が加算されます。
  • 葬儀費用:形式によりますが、直葬なら20万円以下、家族葬なら50万〜80万円、一般葬なら100万円以上が平均的です。この他に、宗教者へのお布施(読経料や戒名料)や、参列者の飲食代が別途発生します。

病院で亡くなった後に注意すべきポイント

大切な方が病院で最期を迎えられた直後は、深い悲しみと大きな混乱の中に身を置くことになります。

しかし、そのような状況下でも、葬儀社の選定や親族への連絡など、迅速な判断を下さなければなりません。

後々「こんなはずではなかった」という後悔やトラブルを防ぐために、あらかじめ押さえておくべき重要なポイントを解説します。

病院から紹介された葬儀社は断ってもよいのか

多くの病院では、提携している特定の葬儀社を紹介されたり、そのまま搬送を促されたりすることが一般的です。しかし、必ずしも病院から紹介された業者に葬儀を依頼する義務はありません。

もし、事前に検討していた葬儀社がある場合や、提示された対応に納得がいかない場合は、丁寧かつきっぱりとお断りしても決して失礼にはあたりません。

まずは落ち着いて、「すでに決まっている葬儀社があります」と伝えましょう。

また、「病院から霊安室を出さなければならないが、依頼先がまだ決まっていない」という場合は、搬送(病院から安置場所への移動)のみを病院紹介の業者に依頼し、その後の葬儀自体は別の会社に依頼するという方法も可能です。

深夜や早朝に亡くなった場合の具体的な対応

人が亡くなるタイミングは、昼夜を問わず突然訪れるものです。「こんな時間から電話をしても大丈夫だろうか」と躊躇する必要はありません。

ほとんどの葬儀社は24時間365日体制で専門のスタッフが待機しており、深夜・早朝であっても電話受付や寝台車の配車、ご遺体の搬送に迅速に対応してくれます。不安な夜こそ、遠慮せずに速やかに連絡を入れ、指示を仰ぐようにしましょう。

ただし、実務上の注意点として、多くの葬儀社では深夜・早朝割増料金(一般的に22時〜翌朝6時頃など)を設けており、搬送費用に加算される可能性があることはあらかじめ認識しておくと、精算時に慌てずに済みます。

親族や関係者へ訃報を連絡する優先順位

訃報の連絡は、パニックを防ぎ、混乱を最小限に抑えるために「二段階」の手順を踏むのがスマートです。

【ステップ1】至急の連絡(ご逝去直後)
まずは最も近しい家族や、故人と縁の深い親族(一般的に三親等以内が目安)に速やかに連絡を入れます。この段階では、葬儀の日時や場所が決まっていなくても、「たった今、亡くなった」という事実を伝えるだけで十分です。
【ステップ2】正式な通知(日程確定後)
葬儀社との打ち合わせが終わり、通夜・告別式の具体的なスケジュールや会場が正式に決定してから、友人、知人、会社関係者など、より広い範囲の方々へ詳細を伝えます。これにより、問い合わせの重複や情報の混乱を避けることができます。

病院で亡くなった後によくある質問

病院という医療機関で最期を迎えた際、多くのご遺族が共通して抱かれる「安置の期限」「移動の制限」「金銭的な悩み」について詳しく回答します。

遺体は病院の霊安室にどのくらいの時間、安置できるのか

病院の霊安室は、あくまで次の安置場所が見つかるまで遺体を「一時的」にお預かりする予備のスペースであり、長時間の安置(宿泊など)は原則としてできません。

一般的には、看護師による死後処置(エンゼルケア)が終了し、退院手続きや会計の確認が済むまでのわずか2〜3時間程度で退出を求められるケースがほとんどです。

どれほど長くても半日以上置いておくことは難しいため、死亡宣告を受けた直後から、速やかに「次に向かう安置場所」を決定し、移動の手配を整える必要があるのです。

病院からすぐに「自宅」へ連れて帰ることは可能か

搬送手段(寝台車)さえ確保できていれば、ご遺体を住み慣れた我が家へ直接お連れすることはもちろん可能です。ただし、以下の点には注意が必要です。

  • マンション・団地の場合:エレベーターに棺が入るスペースがあるか、共用部分の通行に制限がないか、事前に管理規約等を確認する必要があります。
  • 搬送の方法:法律上、自家用車でご遺体を運ぶこと自体は禁止されていませんが、死後硬直への対応や衛生管理、また搬送中の事故リスクなどを考慮すると、専門の葬儀社が保有する寝台車に依頼することが強く推奨されます。

葬儀費用が不安な場合の公的な相談先や制度

「急なことで葬儀の費用が用意できない」「経済的な負担が不安」という場合でも、お別れを諦める必要はありません。

  • プランの相談:葬儀社に正直に予算を伝え、祭壇を設けない「直葬(火葬式)」や、自治体が提携している「市民葬・区民葬」など、費用を最小限に抑えたプランを提案してもらいましょう。
  • 健康保険からの給付金:故人が国民健康保険や社会保険に加入していた場合、葬儀後に申請を行うことで、自治体や保険組合から「葬祭費」や「埋葬料」として、3万円〜7万円程度の給付金を受け取れる制度があります。
  • 葬祭扶助制度:生活保護受給世帯の方などが喪主を務める場合、国が葬儀費用を全額負担する「葬祭扶助」が適用される可能性があります。この場合は、必ず葬儀を行う前に、お住まいの地域の役所の福祉課へ相談してください。

記事全体のまとめ

病院で亡くなった後は、悲しみに浸る間もなく、医師からの死亡診断書の受け取り、葬儀社の手配、そして霊安室からの搬送という一連のプロセスを、わずか数時間の極めてタイトなスケジュールでこなさなければなりません。

不慣れな状況下で、搬送先の決定や退院の手続きなど、矢継ぎ早に重大な判断を迫られることになりますが、まずは落ち着いて信頼できる葬儀社や親身になってくれる親族と連携を密にすることが大切です。

安置、打ち合わせ、役所への届出にはそれぞれ法的な期限や定められた手順が存在します。この記事で紹介した全体の流れをあらかじめ頭に入れておくことで、パニックを防ぎ、故人様を安らかに送り出すための「心からの準備」ができるようになるでしょう。

監修者

「故人に最大のありがとうを」を理念に、終活のプロ監修のもと、低コストで叶える家族葬や葬儀の情報を発信。生前準備から葬儀後の手続きまで、不安を解消する役立つ記事をお届けします。感謝のお葬式編集部が、心温まるお見送りをサポートします。

「感謝のお葬式」編集部をフォローする
葬儀・葬式
感謝のお葬式

本ページからの電話問い合わせ限定

最大5万円割引

タイトルとURLをコピーしました