「急遽葬儀に参列することになったけど今ちょうど金髪に染めたから黒染めしたくない」
「黒以外の髪の色だと周りから不謹慎だと思われないかな?」
急な葬儀に参列する際に、金髪で参列するか急いで黒染めをすべきか悩んでいませんか?
金髪から黒染めをすると残留色素してしまい、後の髪の色を染める際に影響が起きることも。
そもそも金髪で参列すること自体本当にNGなのか、黒色に染める以外の対処法について本記事でご紹介していきます。
葬儀に金髪で参列は本当にNGなのか
葬儀に参列する際の髪の色についてですが、人によって価値観が異なりどの色でも問題ないという方もいれば黒以外は非常識だと思う方もいます。
そのため、葬儀社としては黒色であれば特に問題になることはありませんので、基本的には黒色で参列することをおすすめします。
なぜ金髪が「故人への敬意がない」と思われてしまうのか。
日本の葬送文化において、黒や地味な色は深い哀悼の意を示す象徴となってきました。
それに対し、輝きのある明るい色は祝祭や活発なイメージを抱かせるため、弔いの静かな空気感とは相反するものと見なされがちです。
この視覚的なギャップが、周囲の人々に「真剣に悼んでいない」という誤った印象を与えてしまう原因となります。
葬儀で金髪での参列やウィッグについて祖母にインタビュー
実際に葬儀に10回近く参列をしている執筆者の祖母に、金髪の参列者の印象やウィッグの使用について電話でインタビューをしました。
祖母に質問①:葬儀のウィッグを使用したことある?
金髪などの色を隠すことを目的ではありませんが「実際にウィッグを使用して葬儀に参列したことがある」とのことでした。
また、実際に親族や参列者がウィッグをつけて参列していることは見たことがない(実際につけているのか分からない)とのことから、ウィッグ自体をつけて参列すること自体は特に問題ないことが分かります。
実際にウィッグの中でも購入品は実際の天然の毛を利用した物もあり、実際に触ったり取らない限り見た目では判断がつきにくいです。
祖母が実際に利用したウィッグの購入先
ちなみに祖母が実際に葬儀の参列でつけたウィッグは普段通っている美容院で購入をしたとのことです。
オンラインショップで購入した方が美容院よりも安価で買うことができますが、祖母が買った美容院ではその場で頭の形にあわせてウィッグの毛の長さを調節をしたり髪の流れを整えてより自然なヘアスタイルになるように調節してくれたとのことです。
オンラインショップでも購入することはできますが、やはり髪の長さやその人その人にあったヘアスタイルに整えるのは個人ではなかなか技量が必要です。
また、「美容院ではいくつかウィッグの種類を実際につけて試して自然な種類を選ぶこともできた」とのことでした。
オンラインショップで購入する場合は頭の形に合うか、髪の毛がより自然か買って実際に届くまで判断ができず、種類によってはつけることができず再度購入することも。
ウィッグ自体の性能だけでなく、髪の長さ調節・種類選定なども加味すると、葬儀のような弔いの場では美容院で購入した方が確実かもしれません。
オンラインショップで買う場合はウィッグがずれて地毛が見える・明らかにナイロン系の髪の毛で不自然・頭の形や髪の長さがおかしいなど注意が必要です。
祖母に質問②:葬儀で金髪で参列している方を見ると
「正直非常識だなと感じる」「実際に葬儀の参列者で髪を金髪の人は見たことがないため、もし金髪の人がいたら驚く」とのことでした。
葬儀の宗派やスタイルによってマナーが異なるため一概には言えませんが、やはり葬儀の場では黒髪が地毛の方はそのまま黒色で参列した方が良さそうです。
祖母に実際にいくつか質問をしてウィッグをつけること自体はマナー違反ではなく、整えていればつけているかどうかも分からないことが判明しました。
そのため、染めれない方は黒色のウィッグをつけて参列することをおすすめします。
実際にどのようなウィッグがあるのか、金髪から黒染めする際の注意点などについては後ほどご紹介しています。
葬儀で金髪を黒染めすると残留色素してしまう可能性がある
急な葬儀の際、慌てて真っ黒に染めてしまうと、「残留色素」といい黒色が髪の毛に残り、後々のヘアデザインに深刻な支障をきたす恐れがあります。
一度髪の芯まで沈着した暗い色素は、葬儀が終わった後に明るく戻そうとしても容易には抜けず、高額な美容代をかけて作り上げたハイトーンのベースを破壊してしまいかねません。
残留色素の影響がかなり強く残る可能性あり
一度本格的な黒染め剤を使用してしまうと、その色素は髪の内部に非常に強く留まります。
これにより、次に明るいカラーを希望しても色が均一に入らなくなったり、不自然な色ムラが発生したりする原因となります。
元の金髪を美しく維持したいのであれば、安易に定着力の強い薬剤を使うのは避けるべきです。
一度入れると戻らない「赤み」と、次のカラーへの影響
黒染めに含まれる特有の色素は、無理に剥がそうとすると独特の「赤み」を帯びて残ってしまいます。
この赤みは透明感のあるカラーを再現する上での大きな障害となり、元のミルクティー系の色味などを取り戻すために、さらなるブリーチや補正が必要になるなど、髪への負担が激増してしまいます。
美容代数万円を無駄にしないための「染めない」選択肢
せっかく維持してきた高価なヘアカラーを葬儀の一日のために台無しにするのは合理的ではありません。
今の髪色を維持しつつ、マナーを守るためには、一時的に色を乗せるだけのアイテムや、物理的に覆い隠す方法を選択することが推奨されます。
これにより、葬儀の場では黒色のマナーに沿った髪の色、その後はご自身の好きな色で生活をすることができます。
葬儀で金髪を隠す最強の味方「高品質ウィッグ」の選び方とマナー
地毛の色を変えずに参列したい場合、ウィッグは非常に有効な手段ですが、弔いの場にふさわしい「自然さ」が何より重要です。
不自然なツヤや形状はかえって周囲の注目を集めてしまうため、葬儀の厳かな雰囲気を壊さないような質の高いものを選び、正しく着用することが求められます。
市販の安物と、高品質ウィッグの決定的な違い
オンラインショップなどで販売されている安さ重視の種類と高品質なウィッグの決定的な違いは「自然な髪の毛」であるかどうかです。
安いウィッグは合成繊維を使用しているため人毛と比較して少し不自然なテカりがある・つむじが不自然・毛量が多く違和感があることも。
一方で高級なウィッグは人毛を使用していればより自然に見え、熱に強いためアイロンやドライヤーなどでご自身で調節することができます。
安いウィッグが悪いわけではなく、コスプレやイベントなどで利用する際は金銭面を考慮してオンラインショップで購入した方がメリットが多い場合もありますが、葬儀の場では「自然さ」が最重要。
ぜひ人毛を利用した高級ウィッグなどを購入してみてはいかがでしょうか。
葬儀で金髪に1日だけの黒染めスプレーを使う際の注意点
最も手軽な対策である一時染めスプレーですが、葬儀という長時間の儀式においては予期せぬトラブルが起こりやすいアイテムでもあります。
喪服を汚さず、かつ周囲から見て不自然ではない仕上がりを維持するためには、使用法とアフターケアに細心の注意を払う必要があります。
葬儀中の汗や雨で「黒い汁」が喪服に垂れないための対策
1日限りの着色料は水に非常に弱く、雨天や焼香時の熱気による汗で溶け出す危険性があります。
黒い液体が耳の後ろや襟足から喪服に付着すると、クリーニングでも落ちにくいシミになるため、当日は湿気対策を徹底し、万が一に備えて黒いハンカチを携帯するなどの準備が不可欠です。
ムラなく仕上げるコツと、髪がゴワゴワに見えないためのテクニック
スプレーは一箇所に集中させず、少し離れた位置から薄く何度も重ねることで、ダマや不自然な固まりを防げます。
また、表面だけでなく内側もしっかり塗布し、仕上げに軽くコームを通すことで、スプレー特有のバリバリとした質感を抑え、地毛に近いしなやかな見た目に近づけることができます。
記事全体のまとめ
葬儀における髪色のマナーは、時代とともに多様化を認める傾向にあるものの、親族や年配の参列者が集う場では、依然として黒髪や落ち着いた色合いが「故人への敬意」の象徴として重んじられています。
特に遺族や近い親族という立場であれば、自身のスタイルを一時的に抑え、周囲に安心感を与える装いを整えることが、弔いの儀式における大切な気遣いとなります。
金髪を維持しながらこのマナーをクリアするためには、長期的なダメージや残留色素の懸念がある「本格的な染め直し」ではなく、高品質なウィッグや一時的なカラーアイテムを賢く活用することが、現代における合理的な選択と言えるでしょう。
清潔感を第一に考えた髪型で参列することは、言葉以上に故人を偲ぶ誠実な心を示すことにつながります。




