近親者が亡くなり、ご遺族や喪主として葬式を行った場合は、忌中という期間があることを知っていますか？
忌中の期間中は避けるべき内容をしっかり把握しないと、無意識にマナー違反をしてしまい周りから不信感をもたれてしまう可能性があります。
また、似た言葉で喪中があり忌中と似ていますが、期間の長さや避けるべき内容が異なるため、正確に理解しておくことが大切です。
今回は、下記のような忌中に関する悩みや不安を抱えている方におすすめ。
・忌中と喪中の違いを理解しておきたい
・忌中に避けるべき内容を把握して適切な行動をしたい
本記事では、忌中とはなにか、喪中との違いや期間・避けるべき内容を解説していきます。
忌中とは
そもそも忌中についてですが、故人の方が亡くなってから四十九日の期間を忌中といい、期間が過ぎると忌明けといいます。
「喪中とは何が違うの？」と気になる方も多いと思いますので、解説していきます。
喪中とは
忌中と似た言葉で喪中を聞いたことはありませんか？
似た言葉ではありますが、忌中と喪中では意味が異なります。
喪に服すという意味では同じですが、喪中は故人が亡くなったことに対しての喪失などを乗り越える期間です。
しかし、忌中の場合は故人の成仏を祈るための期間としての四十九日なので、期間の長さや意味が異なります。
似た言葉ではありますが、間違えないように気を付けましょう。
・忌中は故人が亡くなってから成仏を祈る期間、喪中は故人が亡くなったことに対しての喪失を乗り越える期間
忌中と喪中の違い
忌中と喪中の意味の違いについて先ほどご紹介しましたが、言葉の意味以外にも違いがあります。
本記事では、「期間」「避けるべき内容」について解説していきます。
期間
期間についてですが、忌中は四十九日とご紹介しましたが、喪中の場合は忌中よりも長く一年間とされています。
また、期間の開始時期にも注意が必要で、忌中は故人が亡くなった日から四十九日間ですが、喪中も故人が亡くなってから一年間です。
忌中が終わってから一年間喪中の期間ではなく、喪中と忌中の開始日は同じです。
間違えないように気を付けましょう。
避けるべき内容
忌中であっても喪中でも、基本的にはお祝い事などは避けるべきですが、忌中の期間と喪中の期間では避けるべき内容が多少異なります。
忌中
忌中では、主に下記のようなことを避けましょう。
・神社への参拝
・年始の挨拶や年賀状、正月飾り、おせちなど
・贈り物
贈り物についてですが、香典を貰った際の返礼品として準備する香典返しについても、忌中の期間中は贈ってはいけません。
香典返し以外にもお歳暮なども贈るのはマナー違反なので気を付けましょう。
他にも、忌中の期間では婚姻届けや引っ越し、旅行なども避けるべきとされています。
基本的に期間が短い忌中は、喪中よりも避けるべき内容が多く、人に会う可能性がある行事は避けることが多いです。
忌中の期間後に送る香典返しの品物については、下記記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
喪中
喪中に関しては、忌中の期間よりも長いため避けるべき内容が少なくなりますが、下記内容は避けましょう。
・初詣やおせち、年賀状、正月飾りなど
忌中と喪中の共通点として、結婚式の出席や新年の行事は避けましょう。
七五三などの行事については、周りと相談して決定しましょう。
・忌中では慶事、神社への参拝、年始の行事(挨拶・おせち・正月飾り・年賀状など)、贈り物、旅行、婚姻届けなどを避ける
・喪中の期間中は忌中よりも避けるべき内容が少ないが、慶事や年始の行事は避ける
記事全体のまとめ
本記事では、忌中とは何か、喪中との違いや期間・避けるべき内容を解説しました。
・忌中と喪中の違いとしては、期間の長さや避けるべき内容が異なる
今回ご紹介した内容については、宗派や地域によって期間や避けるべき内容が異なりますので、必ず事前に確認しましょう。
