献花とは?葬儀でやりがちなマナー違反3選と恥をかかない作法を解説

「献花(けんか)」という言葉は聞き慣れていても、いざ葬儀やお別れ会で自分の番が来ると「どう持てばいいの?」「向きはどっち?」と不安になってしまうものです。

特にキリスト教式や無宗教葬では、仏式の焼香とは作法が異なるため、知らずにマナー違反をして恥をかいてしまうことも少なくありません。

でも、安心してください。献花の正しい手順と意味をあらかじめ知っておけば、当日は落ち着いて故人様へ最後のご挨拶を伝えることができます。

【この記事で解決できる悩み】

  • 献花の基本的な意味と正しいやり方
  • 供花(きょうか)など他のお花との違い
  • やってしまいがちな「3つのマナー違反」と対策

この記事では、葬儀のプロの視点から、献花の基本的な意味や正しいやり方はもちろん、多くの人がついやってしまいがちな「3つのマナー違反」を分かりやすく解説します。

この記事をガイドとして確認しておけば、作法に迷うことなく、大切な方との最後のお別れに心を尽くせるようになるはずです。

献花とは?キリスト教式やお別れ会で花を捧げる意味と由来

献花は、日本の仏式葬儀で広く行われるお焼香と同じく、亡くなった方へお別れの気持ちを伝えるための行為です。主にキリスト教の儀式として知られていますが、近年では特定の宗教にとらわれないお別れ会などでも実施されることが増えています。

仏式の「焼香」にあたる、故人へ哀悼の意を表す儀式

参列者が順番に祭壇に花を置いていく献花という行為は、仏教の葬儀における「お焼香」や、神道における「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」と同じ役割を担っています。

現在では無宗教形式の葬儀や、ホテルなどの会場を借りた社葬など、幅広いシーンで採用されています。

白いカーネーションやユリが一般的に選ばれる理由

お花の種類に厳密なルールは存在しませんが、見た目の清らかさから白い色の花が好まれます。中でも、聖母マリアにまつわる逸話を持つカーネーションや、純潔を象徴する百合(ユリ)が定番です。持ち手が長く手向けやすいといった実用的な面も選ばれる要因となっています。

献花とは供花(きょうか)とどう違う?混同しやすい花の種類と見分け方

葬儀の場には様々な名前のお花が登場しますが、参列者が自らの手で供える「献花」と、事前に手配して会場を飾る「供花」は目的が異なります。

祭壇を飾る「供花」と、参列者が手向ける「献花」の役割

「献花」は、式の進行の中で参列者が自らの手でお花を霊前に捧げるアクションそのものを指し、花自体は主催者側が準備します。

一方の「供花(きょうか)」は、故人と親交のあった人や親族が、哀悼の意を示すために事前に手配し、祭壇の周囲を装飾するためのお花です。供花には贈り主の氏名が記された札が添えられるのが一般的です。

枕花や花輪など、葬儀に関連するお花の種類一覧

葬儀にまつわるお花は他にもあります。「枕花(まくらばな)」は、故人が亡くなってすぐにご自宅などの枕元へお届けするお花です。「花輪(はなわ)」は、スタンド形式で屋外に設置される大型の装飾で、会社や団体から贈られることが多いものです。

献花とはやりがちなマナー違反3選!恥をかかないための注意点

初めての献花で失敗しないために、やってはいけないNG行動を把握しておきましょう。

【違反1】花の向きを間違えて祭壇に置いてしまう
献花台にお花を置く際、適当な向きで置いてしまうのはマナー違反です。一般的には、花の根元(茎の切り口)が祭壇側、花びらの部分が自分側(参列者側)に向くように置くのが正しいとされています。

【違反2】献花の順番を無視して勝手に進んでしまう
献花には明確な順番があり、勝手に自分のタイミングで前に出てはいけません。通常は、喪主を筆頭にご遺族、ご親族と続き、その後に一般の参列者という流れになります。スタッフの誘導があるまで自分の席で静かに待機しましょう。

【違反3】キリスト教式に仏教の「数珠」を持ち込んでしまう
キリスト教の葬儀や無宗教のお別れ会は、仏教の儀式とは根本的に異なります。仏式のお焼香で用いる数珠を会場に持ち込んだり、手に持ったままお花を捧げたりするのは避けましょう。

献花とは正しい作法が重要!受け取りから捧げるまでの手順

献花をスマートに行うには、基本的な手順を身につけておくことが大切です。スタッフからお花を受け取る時の姿勢から、祭壇の前でお花の向きを変えてお供えするまでの動作、そして最後の一礼や黙祷に至るまで、一連の美しい作法を順番に解説します。

花を両手で受け取り、茎を自分側に向けて持つ基本姿勢

自分の番が来たら、案内係からお花を両手で丁寧に受け取ります。この時、花びらが右手側、茎の根元が左手側に来るように持つのが基本のポーズです。片手で雑に扱わず、胸の高さで両手で大切に抱えるように持ちましょう。

一礼してから献花台へ。向きを変えて静かに置くまでの流れ

お花を持ったまま祭壇へ進み、まずはご遺影に向かって一礼します。次に、献花台の前で、花びらが自分の方を、茎の根元が祭壇の方を向くように、お花を時計回りに回して向きを変えます。そして、両手を添えたまま静かに献花台へお供えします。

献花した後の黙祷(もくとう)や遺族への会釈のマナー

お花を台に置いた後は、数歩後ろに下がり、故人に向けて黙祷を捧げるか、深く頭を下げます。カトリックであれば十字を切り、プロテスタントであれば胸の前で手を組むなど、宗派に応じた祈りを捧げることもあります。その後、ご遺族の方へ向けて一礼をし、静かに自分の席へと戻ります。

献花とは服装や持ち物にも注意が必要。お別れ会での適切な装い

お別れ会やキリスト教式の葬儀に参加する際は、その場にふさわしい服装と持ち物のマナーを守る必要があります。

キリスト教葬儀や無宗教葬に適した準喪服・略喪服の選び方

キリスト教の葬儀であっても、参列者の服装は一般的な喪服(準喪服)を着用するのが基本です。一方で、ホテルなどで開催されるお別れの会などで「平服でお越しください」と案内があった場合は、ダークスーツや落ち着いた色合いのワンピースなど、場の雰囲気を損なわない略喪服を選ぶのが適切なマナーとされています。

御花料(おはなりょう)の準備:袋の書き方と金額の相場

キリスト教の葬儀では、仏教の「お香典」にあたる金銭を「御花料(おはなりょう)」として包みます。封筒は、十字架やユリが印刷されたもの、あるいは無地の白封筒を使用し、蓮の花が描かれた仏式用は絶対に避けます。金額の相場は、友人や知人であれば5,000円から10,000円程度、親族であれば10,000円から50,000円程度が一般的です。

献花とはいつ行われる?受付からお別れの儀までの全体スケジュール

献花が行われるタイミングは、式の形式や宗派によって異なります。

親族から一般参列者へ。献花が行われる順番の決まり

式典の中で行われる場合は、故人と最も血縁の近い喪主から始まり、ご遺族、ご親族、そして一般の参列者という明確な順番に従って進められます。無宗教のお別れ会では、来場した人から随時お花を捧げていく形式がとられることもあります。

最後のお別れ(花入れの儀)と献花の違いを知っておこう

献花とよく似た儀式に「別れ花」がありますが、実施するタイミングが全く異なります。献花は式の最中に祭壇へ向けてお花を置く行為です。一方の別れ花は、葬儀の最後、火葬場へ向けて出棺する直前に、ご遺体の周りをお花で飾るように棺の中へと直接お花を納める儀式のことを指します。

記事全体のまとめ

献花は、キリスト教の葬儀や無宗教のお別れ会などにおいて、故人への感謝と哀悼の意を示すために欠かせない大切な儀式です。

受け取り方からお供えするまでの作法、お花の向き、そして「御花料」の準備など、いくつかのルールはありますが、最も重要なのは故人を心から偲ぶ気持ちです。基本的なマナーを理解しておくことで、いざという時にも焦らず、心穏やかに最期のお別れの時間を過ごすことができるでしょう。

監修者

「故人に最大のありがとうを」を理念に、終活のプロ監修のもと、低コストで叶える家族葬や葬儀の情報を発信。生前準備から葬儀後の手続きまで、不安を解消する役立つ記事をお届けします。感謝のお葬式編集部が、心温まるお見送りをサポートします。

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