「葬儀って亡くなった翌日や翌々日には行うものだと思っていた…」
実際に身近な方が亡くなったとき、1週間も日数が空くと知って、戸惑いや焦りを感じる方は多くいます。
しかし、亡くなってから葬儀まで1週間かかるのは決して珍しいことではありません。
病院での対応からご遺体の搬送、親族への連絡、式場や火葬場の予約など、段取りには想像以上の時間と手間がかかるのです。
本記事では、葬儀までに時間がかかる主な理由と、具体的な流れをわかりやすく解説します。
不安や焦りを感じている方でも、これを読むことで冷静に準備を進められるはずです。
突然の出来事でも後悔のないお別れができるよう、ぜひ最後までご覧ください。


〒157-0066
東京都世田谷区成城2-15-6 イル・レガーロ成城1F
(成城学園前駅 徒歩4分)
営業時間
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お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。
亡くなってから葬儀まで1週間かかるのは普通?
状況によっては亡くなってから葬儀まで1週間かかることもあります。
平均的な日数や流れの目安なども併せてご紹介していきます。
平均的な日数と流れの目安とは?
人が亡くなってから葬儀が執り行われるまでの一般的な日数は、2日から1週間程度とされていますが、特に都市部では火葬場の混雑などの理由で1週間以上かかることも珍しくありません。
法律により、亡くなってから24時間以内は火葬が禁止されているため、最低でも1日は安置期間が必要となり、通夜、葬儀・告別式、火葬という流れを最短で進めても2日間は要します。
多くの地域では、亡くなった日の翌日に通夜、翌々日に葬儀が行われるのが通例となっています。
亡くなってから葬儀までに1週間かかる場合の流れ
亡くなってから葬儀までを1週間で進める場合、以下のような流れが考えられます。
ご逝去・ご遺体安置
医師による死亡確認後、死亡診断書を受け取ります。
ご遺体を自宅や葬儀社の安置施設へ搬送し、安置します。
この間に枕経を上げることもあります。
訃報連絡・葬儀社との打ち合わせ
葬儀のスケジュールが決まり次第、関係者へ訃報を伝えます。
葬儀社と葬儀の日程、内容、予算について詳しく打ち合わせを行います。
納棺
1日目~6日目の間に故人を棺に納める儀式で、手足を清め、着替えをさせます。通常、通夜の前に行われますが、日数が空く場合は前倒しで済ませることもあります。
通夜前日
2日目~6日目に通夜葬儀の前日に執り行われ、僧侶による読経や参列者の焼香、会食(通夜振る舞い)が含まれます。夕方から始まるのが一般的です。
葬儀・告別式・出棺・火葬
3日目~7日目に通夜の翌日に行われます。午前中に葬儀を済ませ、棺を開けて最後のお別れをした後、出棺となります。
火葬場へ移動し、火葬(約1時間半~2時間)を行います。火葬の前後で会食(精進落とし)が行われることもあります。
亡くなってから葬儀まで1週間かかる理由とは?
安置や火葬場の予約に日数を要する、親族や関係者への連絡と日程調節が必要、通夜や葬儀の準備に最低限の期間がかかる、宗教儀礼や習慣による決まりごとがある、自治体の休日や手続きに夜離縁が生じることもある、などが1週間かかる理由です。
- 安置や火葬場の予約に日数を要する
- 親族や関係者への連絡と日程調整が必要
- 通夜や葬儀の準備に最低限の期間がかかる
- 宗教儀礼や慣習による決まりごとがある
- 自治体の休日や手続きによる遅延が生じることもある
安置や火葬場の予約に日数を要する
火葬場の空き状況が、葬儀の日程に最も大きな影響を与える要因の一つです。
特に、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの長期休暇期間や、友引の日は火葬場が休業または混雑するため、希望通りの日程で予約が取れないことがあります。
また、亡くなってから火葬までには法律で定められた24時間以上の安置期間が必要となるため、当日中に火葬を終えることはできません。
親族や関係者への連絡と日程調整が必要
喪主の意向だけで葬儀の日程は決まらず、遺族や親族の都合を考慮する必要があります。
遠方からの参列者がいる場合、移動にかかる時間を考慮し、到着を待つために日程を後ろ倒しにすることが一般的です。
特に海外からの参列者がいる場合は、さらに余裕を持ったスケジュールが必要となります。
通夜や葬儀の準備に最低限の期間がかかる
ご遺体の安置、訃報の連絡、納棺の儀式、葬儀社との打ち合わせなど、通夜や葬儀を執り行うためには、最低限の準備期間が必要です。
これらの準備を慌ただしくなく進めるためにも、数日の余裕が必要となります。
宗教儀礼や慣習による決まりごとがある
お葬式の日程は、宗教的な儀式や地域ごとの伝統に大きく左右されます。
例えば、「友引」の日は「友を引く」という言い伝えから、葬儀を避ける風習があり、火葬場が休業している場合もあります。
また、特定の地域では「4(死)日」を避けるなど、独自の風習が存在することもあります。
自治体の休日や手続きによる遅延が生じることもある
死亡届の提出や火葬許可証の取得など、法的な手続きが必要となります。
役所の開庁時間や休日によっては、これらの手続きに時間がかかり、葬儀の日程に影響を与えることもあります。
亡くなってから葬儀まで1週間かかる際に注意すべき点
宗派や地域による違いを理解する、火葬場の混雑状況の確認、長期間空ける場合の安置管理などが、亡くなってから葬儀までに1週間かかる際に注意すべき点です。
- 宗派や地域による違いを理解する
- 火葬場の混雑状況の確認
- 長期間空ける場合の安置管理
宗派や地域による違いを理解する
葬儀の日程や形式は、宗教・宗派や地域の慣習によって大きく異なります。
例として、地域によって亡くなった日の翌日か翌々日にほとんどの葬儀が行われる場合や、斎場の予約が難しいため、翌日の葬儀は難しい場合があります。
また、一部地域では火葬を告別式前に行う「骨葬」という風習もあります。
仏教、キリスト教、神道など、それぞれの宗教で安置方法や儀式に違いがあるため、故人の信仰や地域の慣習を確認することが重要です。
火葬場の混雑状況の確認
都市部での火葬場の混雑は深刻であり、年末年始や友引、仏滅の前後は特に予約が集中し、葬儀の日程が大幅に遅れる可能性があります。
これにより、1週間以上待つことも珍しくなく、柔軟な対応が求められます。
長期間空ける場合の安置管理
葬儀までの期間が長引く場合、ご遺体の状態を良好に保つための適切な管理が不可欠です。
ドライアイスによる冷却が一般的ですが、これにより保持できる期間は通常1週間程度が限界とされています。
より長期間の安置が必要な場合は、エンバーミング(遺体防腐処理)や、冷蔵設備が整った専門の安置施設の利用を検討することが推奨されます。
これらの処置や施設の利用には追加費用が発生するため、事前に葬儀社と相談することが大切です。
亡くなってから葬儀までの1週間をスムーズに過ごすために
亡くなってから葬儀までの1週間をスムーズに過ごすための方法として、事前相談の活用、家族や親族との情報共有と役割分担、喪主や関係者の心構えと準備などがあります。
- 事前相談の活用
- 家族や親族との情報共有と役割分担
- 喪主や関係者の心構えと準備
事前相談の活用
大切な人が亡くなった直後は、精神的な負担が大きく、慌ただしく準備を進めることになりがちです。
このような事態を避けるためにも、事前に葬儀社に相談しておくことが非常に有効です。
葬儀の形式、内容、予算、安置場所などについて前もって打ち合わせをしておくことで、いざという時に冷静に、そして故人との別れをゆっくりと迎えられるようになります。
多くの葬儀社では無料相談や資料請求に対応しています。
家族や親族との情報共有と役割分担
葬儀の日程を決める際は、遺族や親族の都合を考慮することが最も重要です。
特に遠方からの参列者がいる場合は、全員が集まれるよう日程に余裕を持たせる必要があります。
また、葬儀の準備は多岐にわたるため、事前に参列してほしい方をリストアップし、連絡先を把握しておくことで、逝去後の連絡や日程調整がスムーズになります。
親族間で情報共有を密に行い、役割分担をすることで、特定の個人に負担が集中するのを避けることができます。
喪主や関係者の心構えと準備
急な訃報に際して、冷静に対応できるよう、いくつかのポイントを事前に押さえておくことが推奨されます。
葬儀費用の準備
葬儀費用や入院中の医療費など、まとまった現金が必要になることがあります。故人の口座は凍結される可能性があるため、事前に現金を用意しておくことが最善です。
忌引き休暇の確認
葬儀には最低でも3日、場合によっては1週間以上の休みが必要となるため、勤務先の忌引き休暇の規定や取得に必要な書類(死亡診断書の写しなど)を事前に確認しておきましょう。
家族葬の意向伝達
家族葬を希望する場合は、親族に事前にその旨を伝え、理解を得ておくことが大切です。
後々のトラブルを避けるためにも、誰に訃報を知らせ、誰に参列を辞退してもらうかなどを明確にしておくと良いでしょう。
心のケア
葬儀の準備と並行して、遺族自身の心のケアも重要です。無理をせず、適度な休息を取り、必要であれば専門家の支援も検討しましょう。
亡くなってから葬儀までに関するよくある質問
亡くなってから葬儀までに関するよくある質問を2つご紹介。
葬儀まで1週間以上空いても大丈夫?
はい、問題ありません。火葬場の混雑、遠方からの親族の都合、宗教的な慣習など、様々な理由から葬儀まで1週間以上かかることは珍しくありません。
長期間安置する場合は、ご遺体の状態を保つためのドライアイスの追加や、専門の安置施設、エンバーミングの利用を検討する必要があります。
直葬や一日葬なら短縮できる?
はい、短縮できます。
直葬
通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う形式です。
亡くなってから24時間経過後、最短で翌日に火葬が可能です。
参列者を極力少なくし、経済的負担を最小限に抑えたい場合に選ばれます。
一日葬
通夜を省略し、告別式と火葬を1日で済ませる形式です。
ご逝去の翌日に告別式と火葬を行う流れとなり、遺族の経済的・身体的負担が軽減されます。
これらの形式は、故人や家族の希望に応じて、葬儀までの期間を大幅に短縮できる選択肢となります。
記事全体のまとめ
亡くなってから葬儀までに1週間かかることは、決して珍しいことではありません。
死亡届の提出、火葬場や式場の空き状況、親族の調整など、多くの手続きや準備が必要になるためです。
葬儀のタイミングが遅れることで焦る気持ちもあるかもしれませんが、1週間という期間は「お別れの準備期間」として大切な時間です。
葬儀の基本的な流れを把握しておくことで、落ち着いて必要な手配を進めることができ、心の整理にもつながります。


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(事前予約いただければ上記時間外も対応いたします。)
※来店予約は必須ではありません。お気軽にお立ち寄りください。
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