葬儀に参列する際に、果物などが祭壇に供えられているのを見たことはありませんか？
宗派によって異なりますが、お供え物として果物などを供えることが多いです。
果物を供えられているのを見たことはあるけど、実際にお供え物として果物を準備する際、どのような種類が適切なのか困りませんか？
また、購入する際の適切な予算や、果物以外で贈りたい場合の種類なども合わせて理解しておくと迷うことがなく買うことができます。
下記のような葬儀のお供え物について悩んでいる方必見。
・果物以外を贈る場合、どのような種類なら贈っても問題ないか理解したい。
・贈る際の注意点を理解して、遺族の迷惑にならないようにしたい。
本記事では、葬儀の果物は何が適切なのか、種類や選ばれる理由や購入方法を解説します。
葬儀の果物におすすめの種類
葬儀のお供え物として贈る果物には、必ずこれといった決まりはありませんがおすすめの形や種類がありますので参考にしてください。
丸い形をした果物
丸い形をした果物は、魂の形をしているなどの理由でよく選択されます。
りんご・桃・メロン・パイナップル・梨などが選ばれることが多いです。
常温保存ができて日持ちする
お供え物は祭壇に供えますので、常温で長時間置くことが想定されますので、冷蔵保存しなくても日持ちがする果物が推奨されます。
必ず事前に常温保存ができる果物を調べておきましょう。
葬儀の果物以外のものを贈りたい場合
供物として贈る場合は、丸みがあり常温保存で日持ちする果物しか贈れないわけではありません。
果物以外で贈れる品物を3つご紹介します
線香やろうそく
供物として果物以外を贈る場合は、果物以外の他の選択肢として線香やろうそくを贈ることができます。
仏教の場合は、「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の5つを五空と呼び、供物にはこの5つの中から選択されます。
そのため、線香やろうそくを贈っても問題ございません。
仏教以外の場合は贈れる品物が異なりますので、事前に宗派について必ず確認しましょう。
供花
供物としては基本的に果物や線香などがありますが、花を贈りたい方も多いと思います。
その場合は、供物ではなく供花という形で葬儀に合う花を贈ることができます。
供花としては菊・百合・カーネーションなどが贈られることが多いですが、枕花・献花・花輪など花を飾る場所によって名称や花の種類が異なります。
また、供花にも様々なルールがあり理解せずに贈ってしまうと遺族に不信感をもたれてしまうかもしれません。
供花などの花を贈る場合は、ぜひ下記記事をご覧ください。
葬儀の果物贈ってはいけない特徴
供物として果物を選定する際には、匂いが強い・日持ちがしない・傷みやすい果物は贈らないようにしましょう。
例として、ドリアンや意外な果物としてマンゴーなども匂いが強い果物として避けれます。
また、イチゴなどの果物もあまり葬儀の供物としては贈られません。
葬儀の果物以外で贈ってはいけない物の特徴
供物は、丸みがあり常温保存ができる果物しか贈ることができないわけではありません。
しかし、タブーとされている特徴がいくつかありますので今回仏教の場合でNGな品物を供物・供花の2つご紹介します。
贈ってはいけない供物の特徴
下記のような特徴の品物は贈らないようにしましょう。
・五空以外の品物
肉や魚などは四つ足生臭い物として供物では贈ってはいけません。
また、故人が生前好きだからという理由で趣味の道具などを供物として贈ってはいけません。
葬儀に適したものを贈ることが大切です。
贈ってはいけない供花の特徴
供物としてではなく、供花として花を贈る場合は、下記のような特徴の花は避けましょう。
・毒がある
・派手な色
・匂いが強い
例としては、バラのようなトゲなどがある花や、ヒガンバナのような毒がある花、赤色などの派手な色の種類やキンモクセイなどの匂いが強い花が避けられます。
葬儀の果物を購入する予算
葬儀の果物を購入する際の予算は、基本的には5,000円~20,000円が多いです。
「故人と特に親しかったから、予算以上の品物を用意したい」と考えている方もいるかと思いますが、常識の範囲内の予算で購入しましょう。
供物や供花を贈ると基本的に香典返しと同じように返礼品を遺族の方から贈られます。
その返礼品の予算ですが、基本的に供物や供花の金額の半分程度の金額になりますので仮に100,000円の品物を渡した場合、遺族の方は50,000円の返礼品を贈るのが一般的です。
50,000円の返礼品となるとかなり種類が限られており、遺族の方も探すのに時間がかかってしまうのでなるべく高すぎる予算では贈らないようにしましょう。
葬儀の果物を購入する方法
供物として贈る果物ですが、購入方法として主に下記の2種類があります。
スーパーやデパート
ご自身で果物を選定したり種類を決めたい場合は、スーパーやデパートなどで適切な果物を購入しましょう。
葬儀ではただ果物をそのまま置くわけではなく、盛籠というかごに果物やお線香など供物を入れて祭壇に供えます。
そのため、ご自身でスーパーなどで果物を選定する際は、盛籠も用意する必要があります。
通販
通販の場合、フルーツ盛籠という形で盛籠と果物がセットで販売されている商品が多いため、盛籠の準備や果物の選定をする必要がないのがメリットです。
しかし、ご自身で果物を選ぶことができないためどこまで果物が新鮮であるかが分からなく、配達の関係上予定より遅れてしまう可能性もあります。
そのため、通販で購入する際はなるべく早めに注文しましょう。
葬儀の果物を贈る際の注意点
葬儀の果物を贈る際には、以下の注意点に留意することが重要です。
鮮度と品質を重視する
果物は新鮮な状態で受け取られることが重要なポイントです。
熟れすぎたり傷んでいる果物は避け、できるだけ新鮮で美味しいものを選びましょう。
必ず葬儀に遅れないように準備する
果物を贈る場合は、配送方法や到着日時に注意を払い、事前に受け取る人のスケジュールを確認し、適切なタイミングで届けるよう手配しましょう。
特に通販で果物やお線香などの供物を購入する場合は注意が必要です。
メッセージを添える
葬儀の果物はただの贈り物ではなく、故人やその家族に対する思いやりや慰めを表すものです。
必ず果物だけでなく、メッセージカードも記入しましょう。
まとめ
本記事では、葬儀の果物は何が適切なのか、種類や選ばれる理由や購入方法を解説しました。
・果物以外で贈る場合は、お線香・ろうそくや供花としてお花を贈ることができるが、宗派によって贈れる物が異なるので贈る前に必ず事前に確認する
・匂いが強い・日持ちがしない・傷みやすい果物は避け、肉や魚、供花の場合はトゲ・毒・匂いが強い・派手な色などの種類も選んではいけない
・予算は高くても20,000円前後に抑えて、スーパーやデパート、通販などで購入する
・果物を贈る際は鮮度に気を付け、ただ贈るだけでなくメッセージカードと一緒に必ず遅れないように贈ることが重要。
葬儀のマナーを守り、適切な果物を選びましょう。
本記事では果物の種類をご紹介しましたが、供物や参列する際の準備などについては下記記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
