突然やってくる「そのとき」に向けて、葬儀の準備をしておきたいと感じている方は多いでしょう。
特に、年金や限られた収入の中で葬儀を行う必要がある場合、いくらで葬儀をすることができるのか不安はつきものです。
この記事では、通常の葬儀よりも費用を抑えた格安で可能な葬儀についてご紹介。
格安にするメリットやデメリットなども解説しますので、一度しかない葬儀を選ぶ際に格安でも問題ないのか把握しておきましょう。


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営業時間
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お電話・ご希望の場所(施設・ご自宅など)への訪問でのご相談もお受けしております。
格安の葬儀とはどんな葬儀なのか
格安葬儀の一般的な定義と特徴、費用が抑えられる背景とニーズの高まり、低価格でも心を込めたお別れはできるのかの3つをご紹介。
格安葬儀の一般的な定義と特徴
格安の葬儀とは、通夜や葬儀・告別式といった儀式を簡略化したり、葬儀社の空き状況を利用したりすることで、費用を格安にしています。
基本的には「格安葬儀」というよりは一般的な葬儀と比較して格安の葬儀の種類がある、ということです。
費用が抑えられる背景とニーズの高まり
葬儀費用を抑えたいという消費者の声に応える形で、格安プランが提供されています。
近年では、高齢化や核家族化の進行、地域や職場とのつながりの変化により、大規模な葬儀に多額の費用をかけることに疑問を持つ人が増えています。
身近な人たちだけで見送りたい、家族に高額な費用を負担させたくないといったニーズから、葬儀の規模が縮小化する傾向にあり、「お葬式は要らない」と考える人もいるほどです。
低価格でも心を込めたお別れはできるのか
格安の葬儀を選択した場合でも、故人を見送る「気持ち」が大切であるとされています。
儀式を簡略化することで、ご遺族の体力的な負担や遠方の参列者の宿泊費などの負担を軽減できるという利点もあります。
しかし、価格を重視しすぎると、お見送りが簡素になり、ご遺族の希望と合わない可能性や、故人との別れの時間が短くなることで後悔が残る場合もあります。
また、安さを売りにする葬儀社の中には、追加料金の告知が不適切であったり、サービスの質が低下したりするケースも存在します。
親族の理解が得られにくく、後日トラブルになるリスクも考慮が必要です。
大切な故人を後悔なく見送るためには、見た目の価格だけでなく、プラン内容や追加料金の有無を事前にしっかり確認し、慎重に葬儀社を選ぶことが重要です。
格安の葬儀で選べる葬儀形式とその違いを知る
格安の葬儀として挙げられる形式は直葬、一日葬、家族葬の3つが該当します。
特に直葬や一日葬は一般的な葬儀よりは大幅に費用削減することができますが、各形式ごとに特徴がありますのでご紹介。
- 直葬
- 一日葬
- 家族葬
直葬とは
直葬は、通夜や告別式といった儀式を省略し、火葬のみを行う最も簡素な葬儀形式です。
一般的には、病院でご逝去後、ご遺体を自宅や葬儀社の安置施設へ搬送し、納棺後に火葬場へ移動して火葬、収骨(骨上げ)という流れで進められます。
費用を最小限に抑えたい場合や、時間や手間をかけずに見送りたい場合に選ばれることが多いです。
希望に応じて、火葬炉の前で短時間の読経を僧侶に依頼することも可能です。
一日葬とは
一日葬は、通常の葬儀から通夜式を省略し、葬儀・告別式と火葬を一日で執り行う形式です。
参列者は葬儀の日のみ出席するため、従来2日間必要だった出席が1度で済むことから「簡単な葬式」の一つと認識されることがあります。
この形式は、会場費や通夜ぶるまい(食事)などの費用を抑えられるだけでなく、ご遺族の体力的な負担や、遠方の参列者の負担(宿泊費など)を軽減できるメリットがあります。
費用を抑えつつも、故人との別れの儀式をしっかり行いたいと考える場合に、一日葬が向いていると言えます.
家族葬とは
家族葬は、故人とごく親しい家族・親族を中心に、小規模で行われる葬儀形式であり、参列者の人数は10~30人程度が一般的です。
家族葬は「小規模」という点で格安葬儀と混同されがちですが、必ずしも「格安で行う葬儀」と同義ではありません。
家族葬でも、祭壇を豪華にしたり、高価な料理や供花を用意したり、棺などの物品のランクアップをしたりすることで、一般的な葬儀と変わらない費用がかかることもあります。
一方、「格安葬儀」は、葬儀の規模に関わらず、内容を見直すことで費用を抑えることに主眼を置いています。
使い分けの考え方
ご紹介した3つの葬儀形式の使い分けは、故人やご遺族の希望、費用、参列者の範囲によって異なります。
直葬
費用を最優先し、儀式を最小限にしたい場合は、直葬が最も安価な選択肢です。
一日葬
費用を抑えつつも、ある程度の儀式は行いたいが、時間をかけたくない場合は、一日葬が適しています。
家族葬
親しい身内だけでゆっくりと故人を見送りたいが、費用は抑えたいという場合は、家族葬を検討し、その中で会食や返礼品などの変動費を節約する方法を検討すると良いでしょう。
「簡単な葬儀」のイメージは人それぞれ異なるため、ご家族や親族間で事前に話し合い、どこまで簡素化するのか、どのような見送りを望むのかをすり合わせることが重要です。
格安の葬儀形式を選ぶ際に費用を見直せる項目
節約するために見直せる費用の項目をご紹介。
節約するために見直せる費用の項目
葬儀費用を抑えるための項目として葬儀形式の簡素化、参列者の限定、複数の葬儀社の比較、公営施設の利用、葬儀期間の短縮、不必要なサービスやオプションの削減があります。
- 葬儀形式の簡素化
- 参列者の限定
- 複数の葬儀社の比較
- 公営施設の利用
- 葬儀期間の短縮
- 不必要なサービスやオプションの削減
葬儀形式の簡素化
通夜・葬儀を省く直葬や、通夜を省く一日葬を選択することで、基本料金を抑えられます。
参列者の限定
参列者を家族や近親者のみに限定することで、飲食費や返礼品費用といった変動費を大幅に節約できます。
複数の葬儀社の比較
複数の葬儀社から相見積もりを取り、プラン内容や費用を比較することで、コストパフォーマンスの良い葬儀社を選べます。
公営施設の利用
公営の火葬場や式場は、民営に比べて利用料が安価な傾向があります。故人が戸籍を置いていた自治体の施設であれば、控除を受けられる場合もあります。
葬儀期間の短縮
ご遺体の保管には費用がかかるため、できるだけ早く葬儀を執り行うことで、保管費用を抑えられます。
不必要なサービス・オプションの削減
葬儀社から提案されるサービスやオプションの中から、本当に必要なものだけを選び、不要なものは断ることで費用を節約できます。
格安の葬儀を選ぶメリット
格安の葬儀を選ぶメリットとして、金銭的な負担を抑えて家計への影響を最小限にできる、必要な項目に絞ることで準備が簡潔になる
- 金銭的な負担を抑えて家計への影響を最小限にできる
- 必要な項目に絞ることで準備が簡潔になる
- 時間や手間をかけずに最小限の手続きで済ませられる
金銭的な負担を抑えて家計への影響を最小限にできる
格安の葬儀の最大のメリットは、金銭的な負担を大幅に軽減できる点です。
一般的な葬儀が100万円以上かかるのに対し、直葬であれば20万円〜40万円程度に抑えることが可能です。
これにより、急な葬儀費用を捻出する困難さを解消し、ご遺族の家計への影響を最小限に抑えることができます。
生活保護受給者向けの葬祭扶助制度など、公的な費用補助制度も利用できます。
必要な項目に絞ることで準備が簡潔になる
格安葬儀は、通夜や告別式といった従来の儀式を簡略化したり省略したりすることで成り立っています。
これにより、葬儀の準備が簡潔になり、複雑な手配や打ち合わせの必要が減ります。
故人やご遺族にとって本当に必要と考える項目に集中できるため、形式にとらわれず、より個人的な見送りを実現しやすくなります。
時間や手間をかけずに最小限の手続きで済ませられる
通夜や葬儀・告別式を行わない直葬であれば、数時間で完了するなど、葬儀にかかる時間を大幅に短縮できます。
また、参列者の対応や準備にかかる時間や労力が少なくなるため、ご遺族の精神的・肉体的な負担を軽減できるという大きな利点があります。
必要な手続きは、死亡届の提出と火葬許可証の取得が主であり、最小限の手間で故人を見送ることが可能です。
格安の葬儀で起きやすいデメリット
格安の葬儀で起きやすいデメリットとして、サービス内容の把握不足で当日にトラブルになる、参列者に簡素すぎる印象を与えてしまう可能性がある、宗教儀礼や地域習慣との不一致で混乱が生じるなどがあります。
- サービス内容の把握不足で当日にトラブルになる
- 参列者に簡素すぎる印象を与えてしまう可能性がある
- 宗教儀礼や地域習慣との不一致で混乱が生じる
サービス内容の把握不足で当日にトラブルになる
格安葬儀のプランは、見た目の価格が安くても、必要なものが含まれていない場合があります。
例えば、遺体安置料や火葬料金、仏具、お花などが別途必要となり、結果的に総額が割高になってしまうことがあります。
サービス内容を細かく確認せずに契約すると、当日に予期せぬ追加費用を請求されたり、希望するサービスが提供されなかったりといったトラブルに発展する可能性があります。
また、葬儀仲介業者によっては、高い手数料を取ることで、現場の葬儀社が質の低いサービスを提供せざるを得なくなるケースも指摘されています。
参列者に簡素すぎる印象を与えてしまう可能性がある
格安葬儀は儀式が簡素化されるため、一般的な葬儀を想定していた親族や友人・知人から反対される可能性があります。
特に高齢の親族は伝統的な葬儀を重視する傾向があり、「十分な弔いがされていない」と感じることも少なくありません。
故人の交友関係が広かった場合、葬儀後に弔問が相次いだり、「なぜ知らせてくれなかったのか」と不満を持たれたりするトラブルが発生することもあります。
宗教儀礼や地域習慣との不一致で混乱が生じる
直葬のように宗教儀式を省いた葬儀形式を選択した場合、菩提寺から納骨を拒否される可能性があります。
菩提寺によっては、特定の宗教儀式や僧侶による読経を納骨の条件としている場合があります。
また、地域によっては特定の葬儀形式が慣習として強く根付いており、格安葬儀が周囲に受け入れられにくい場合もあります。
これらの不一致は、遺族にとって後々の精神的な負担や、親族間での混乱を引き起こす原因となり得ます。
格安の葬儀を検討する際の注意点
信頼できる葬儀社を見極めるチェックポイント、見積書で特に確認すべき金額や項目、事前に家族と話し合っておくべきことをご紹介。
信頼できる葬儀社を見極めるチェックポイント
格安葬儀を利用する際には、信頼できる葬儀社を選ぶことが非常に重要です。以下の点をチェックしましょう。
実績と評判
ネット上のレビューや、実際に利用した人からの話を聞くことが有効です。業界で多くの実績を持つ葬儀社は安心感につながります。
明確な料金体系
不透明な追加料金が発生しないよう、費用が明確に提示されているか確認しましょう。パッケージプランを提供している葬儀社は、事前に総額が把握できる利点があります。
対応の真摯さ
いくら格安であっても、対応が悪いと後悔が残る可能性があります。担当者が遺族の気持ちに寄り添ってくれるかどうかも大切です。
情報提供の透明性
電話仲介のみで実働しない業者や、高額な仲介料を取る業者も存在するため、注意が必要です。
見積書で特に確認すべき金額や項目
格安葬儀を検討する際は、提示された見積もりの内容を細部まで確認することが不可欠です。
必要なものが全て含まれているか
見た目の価格が安くても、棺、骨壺、ドライアイス、寝台車、火葬料金、式場使用料、遺影写真、仏衣、枕飾り一式、お別れ用花束、自宅飾り一式など、葬儀に必要な項目が漏れなく含まれているかを詳細にチェックしましょう。
追加料金の発生有無
プランに含まれていないサービスを追加した場合に、どの程度の費用が発生するのかを確認しておくことが重要です。
相見積もり
複数の葬儀社から見積もりを取り、項目ごとの料金や含まれるサービス内容を比較することで、最もコストパフォーマンスの良い選択ができます。
事前に家族と話し合っておくべきこと
トラブルを避けるために、格安葬儀を選択する際は事前に親族と十分に話し合い、合意を得ておくことが大切です。
葬儀形式と規模
簡素化された葬儀への理解や、参列者の範囲について、親族間で意見が分かれる可能性があるため、早い段階で相談しましょう。
故人の意向と家族の希望
故人が生前にどのような葬儀を望んでいたか、また遺族としてどのようなお別れをしたいのかを共有し、一致点を見つけることが重要です。
費用負担の分担
葬儀費用は高額になるため、喪主だけでなく親族間で費用を分担することも検討し、事前に話し合っておきましょう。
香典の扱いについても、トラブルにならないよう事前に決めておくのが賢明です。
菩提寺への相談
菩提寺がある場合は、直葬など宗教儀式を簡略化した葬儀を行うと、納骨を拒否される可能性があるため、必ず事前に相談し、許可を得ておきましょう。
格安の葬儀に関するよくある質問
格安の葬儀に関するよくある質問をご紹介。
格安葬儀でも読経や焼香はできるの?
はい、格安の葬儀形式である直葬や一日葬などでも読経や焼香を行うことは可能です。
香典返しや供花はどう対応すればよい?
格安葬儀の場合でも、香典や供花への対応は基本的に必要です。
香典返し
香典をいただいた場合は、返礼品をお渡しするのがマナーです。
費用の節約を考える場合は、いただいた香典の3分の1程度の金額を目安に、品物を簡素化することができます。
もし香典を辞退する場合は、事前に参列者に「御香典は辞退させていただきます」などと明確に伝えることが大切です。
供花
格安プランでは供花が含まれていない場合や、最小限の供花しか含まれていない場合があります。
故人へのお供えとして供花を希望する場合は、プラン内容を確認し、必要に応じて追加手配を検討しましょう。
記事全体のまとめ
格安で葬儀を検討する際は、信頼できる葬儀社を慎重に選び、見積もりの内容を詳細に確認することが不可欠です。
そして何よりも、事前に家族や親族と十分に話し合い、故人の意思と遺族の希望、そして費用面での合意形成を図ることが、後悔のないお見送りのために最も重要です。
自治体や福祉制度からの支援も活用できる場合があるため、自身の状況に合わせて情報収集を行うと良いでしょう。
費用を抑えつつも、故人への感謝と敬意を込めたお別れができるよう、情報をしっかりと吟味し、冷静な判断を心がけましょう。


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