妊娠中に身内や知人の訃報を受けた際、「妊婦葬儀に参列しても体に影響はないか」「マナー違反にならない服装や準備はどうすればいいか」と不安を感じる方は少なくありません。
特に初めての妊娠や、体調が不安定な時期であれば、周囲への配慮と自分自身の体調管理の間で悩んでしまうものです。
【この記事でわかること】
- 妊婦葬儀に参列できるかの判断基準
- マタニティ喪服や靴の選び方
- 安心して当日を迎えるための事前準備3選
- 「お腹に鏡を入れる」作法の意味と参列できない際のマナー
本記事では、妊婦葬儀に参列できるかの判断基準や、マタニティ喪服の選び方、さらに安心して当日を迎えるための事前準備3選を詳しくご紹介します。
また、古くからの言い伝えである「お腹に鏡を入れる」作法の意味や、どうしても参列できない場合のマナーについても解説しています。
この記事を読めば、お腹の赤ちゃんとご自身を守りながら、故人を穏やかに送り出すための最適な選択ができるようになるはずです。
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些細なお悩みでも問題ございませんので、ご来店・お電話お待ちしております。
妊婦で葬儀に参列できるかの判断基準と時期別の注意点
妊娠中の各時期におけるお葬式への参加の可否や、お医者様・ご家族と話し合うべき体調のポイント、さらには昔から伝わる風習との向き合い方についてまとめました。
妊娠初期・中期・後期別の参列判断基準
妊娠中にお葬式へ向かうことは、ルールとして禁じられているわけではありません。しかしながら、妊娠の経過段階によってお母さんの身体の状態は大きく変わります。
まず、妊娠初期はつわりが辛い時期であり、絶対に無理をしてはいけません。妊娠中期(5ヶ月目以降)の安定期に入れば、比較的体調も落ち着くため参列しやすいでしょう。一方で、妊娠後期から臨月にかけては、急な出産に繋がる可能性や身体への負担を考え、出席を見合わせるのが無難です。
主治医や家族と相談すべき体調チェック項目
身重の身体で外出する際は、何よりもご自身とお腹の赤ちゃんの安全を最優先に考えなければなりません。出席を決断する前に、必ず担当の産婦人科医に現在の健康状態を伝え、アドバイスを仰ぐことが重要です。また、万が一に備えてご家族にもサポート体制を確認しておきましょう。少しでも身体に違和感がある場合は、迷わず見送る勇気も必要です。
「お腹に鏡を入れる」は必要?葬儀にまつわる迷信と捉え方
昔から、妊娠中の女性が弔事の場へ行くと「赤ちゃんにアザができる」といった不吉な言い伝えがありました。これらは、妊婦の身体を休ませて守ろうとした先人たちの気遣いが背景にあります。
こうした風習へのおまじないとして、小さな鏡の反射面を外側に向けてお腹に忍ばせる方法が存在します。医学的な根拠はありませんが、ご親族が古いしきたりを重んじる場合や、お母さん自身の不安を和らげる目的で取り入れるのも一つの方法です。
妊婦で葬儀に参列のマナーとマタニティ喪服の選び方
変化する体型に合わせたフォーマルウェアの選び方や、転倒を避けるための安全な靴の選び方、そして受付で負担を減らすための工夫について解説します。
妊娠中の喪服はどうする?(マタニティ喪服・レンタル・代用品)
妊娠が進むと普段のフォーマルウェアは窮屈になり、体調不良を引き起こしかねません。妊婦専用のブラックフォーマルを購入するか、レンタルサービスを利用するのが便利です。用意できない場合は、お腹を締め付けないゆったりとした暗色系(黒や濃紺など)のワンピースで代用してもマナー違反にはあたりません。ただし、ツヤのある生地や華美な装飾は避けるようにしましょう。
足元の安全とマナー:ストッキングと靴(ローヒール)の選び方
妊娠中の足元はバランスを崩しやすいため、転びにくい安全な靴を選ぶことが非常に重要です。かかとが低く、地面にしっかり接するフラットな黒いパンプスを選んでください。また、妊婦にとって体の冷えは大敵となるため、季節を問わず保温性の高い黒のタイツを履いても問題ありません。柄が入っていないプレーンなものを選びましょう。
香典や記帳など受付でスムーズに済ませるための事前準備
受付付近は混雑しやすく、長い時間立ったままで待つことになれば身体への負担が大きくなります。すぐに香典を出せるように手荷物を整理しておくことが大切です。また、同行する家族に代わりに記帳をお願いするなど、立ちっぱなしになる時間を少しでも減らす工夫をすると安心です。
妊婦で葬儀に参列を安全に乗り切るための事前準備3選
安心して参列するための3つの準備について説明します。
1. 会場設備の事前確認(休憩室・トイレの場所・椅子の有無)
式場に到着したら、まずはご自身がいつでも休める控室やトイレの場所を確認しておきましょう。長時間の立ち仕事や正座は妊婦にはつらいため、洋式の椅子が用意されているかを把握しておくことで、身体への負担を大幅に軽減できます。
2. 葬儀担当者・親族への事前連絡と協力依頼のポイント
遺族や式場のスタッフへ妊娠していることを伝えておくのが賢明です。体調が急変したときに退室しやすい出入り口に近い座席を確保してもらえたり、お焼香の順番などで特別な配慮を受けられたりする場合があります。
3. 必須の持ち物リスト(母子手帳・保険証・軽食・防寒グッズ)
外出先で何が起こるか予測できないため、母子手帳と健康保険証、かかりつけ医の診察券は必ず携帯してください。また、空調に備えて膝掛けなどの防寒具、急な空腹や吐き気を紛らわせるアメやエチケット袋をバッグに入れておくと心強いです。
【参列できない場合のマナー】
体調を優先して欠席する場合は、無理に参列しないことが故人への礼儀でもあります。お詫びの連絡と共に、弔電や香典を郵送するなどして弔意を伝えましょう。
妊婦で葬儀参列する際の当日の体調変化への対処法と周囲への配慮
当日の急な体調不良や、お線香の匂いによるつわり、また夏や冬ならではの気候対策など、会場で実際に起こりうるトラブルへの対処法を解説します。
焼香や読経の途中で席を立っても失礼にならない?
厳粛な儀式の最中であっても、めまいや気分の悪さを感じたら、遠慮せずに退席して別室で休んでください。無理をして倒れてしまえば、かえってご遺族や他の参列者に多大な迷惑と心配をかける結果になります。静かに一言断りを入れてから席を外す行為は、決して無作法にはあたりません。
つわり(匂い)対策線香や花の香りが辛い時のしのぎ方
妊娠中は嗅覚が過敏になるため、お葬式特有のお線香や生花の強い香りで気分が悪くなる妊婦さんは少なくありません。対策として、白い無地のマスクを着用して匂いを軽減させたり、どうしても耐えられない場合は式場の外に出て新鮮な空気を吸いに行くなど、無理をせずに匂いから距離を置く工夫をしましょう。
季節別の対策:夏場の熱中症予防と冬場の冷え対策
夏場に執り行われるお葬式では、ただでさえ基礎体温の高い妊婦さんは熱中症や脱水症状になりやすいため、こまめな水分補給が欠かせません。冬場は、体の冷えがお腹の張りに直結するため、厚手のインナーやカイロなどを活用し、下半身を中心にしっかりと保温対策を行いましょう。
妊婦で葬儀に参列を断念する際のマナーと弔意の伝え方
体調などの理由からお葬式への参加を見送る場合に、どのように欠席の連絡を入れ、どのような手段で故人へのお悔やみの気持ちを届けるべきかをご紹介します。
欠席を決めた際の電話・メールでの伝え方とマナー
体調を優先して欠席を決断した場合は、遺族にできるだけ早く連絡を入れましょう。ご遺族は様々な手配で多忙を極めているため、電話で伝える際は理由を手短に話し、長電話を避けるのが礼儀です。もし電話が繋がらない状況であれば、メールやメッセージアプリを利用してお悔やみの言葉とともに欠席の旨を伝えても差し支えありません。
代理参列・弔電・香典郵送で弔意を示す適切な進め方
直接足を運べなくても、哀悼の意を示す方法はたくさんあります。夫や家族に代わりに参列してもらったり、電報(弔電)を手配したり、供花を送るといった方法が一般的です。お香典については、現金書留を利用して郵送し、その際にお悔やみの気持ちを綴った手紙を同封するとより丁寧です。
妊婦で葬儀に参列する際のよくある質問
Q:腹帯に鏡を入れるのはなぜ?具体的なやり方は?
これは、鏡が持つ「悪いものを反射して遠ざける力」を利用し、お腹の赤ちゃんを守護するという古くからの言い伝えによるものです。実践する際は、鏡の光る面を体の外側に向けた状態で、腹帯の内側に挟み込んで固定します。手鏡などのコンパクトなサイズが適しています。
Q:火葬場まで同行(焼き場への立ち会い)しても問題ない?
参列を禁止する根拠はありませんが、火葬場は待ち時間が長く、精神的にも肉体的にも非常に過酷な環境です。無理は禁物であり、火葬場への同行は控えて告別式のみでお別れをするという選択も立派な弔い方です。
Q:親族ではなく知人・友人の葬儀でも参列すべき?
どのような関係性であっても「お母さんと赤ちゃんの健康状態」を一番の判断基準にしてください。無理をして参列するよりも、弔電やお花の郵送といった形で心からの弔意をお届けすることをおすすめします。
記事全体のまとめ
妊娠中の女性がお葬式に参列すること自体は何ら問題ありませんが、常に母子の健康と安全を最優先に考え、慎重に判断することが求められます。
万全の寒暖対策や服装の準備を行い、周囲へ事前に相談しておくことで、いざという時のリスクを減らすことができます。どうしても体調が許さない場合は無理に参列せず、別の形でしっかりとお悔やみの気持ちを伝えることが大切です。




